ミノキシジルの3倍？高い育毛効果が期待されるキャピキシルとは

キャピキシルとはどんなもの？

開発の背景

キャピキシルは自然界に存在する成分ではありません。これはカナダの化粧品メーカーであるLUCAS MEYER COSMETICS社が開発した成分で、植物エキスなどを原料としています。

当初は化粧品として売り出されたものの、医学的な実験を繰り返すうちに育毛効果を裏付ける有力データを確認し、AGA治療薬や育毛剤として活用されるようになりました。

キャピキシルは、育毛効果のある「アカツメクサ花エキス」と「アセチルテトラペプチド-3」という2つの有効成分で構成されています。

アカツメクサ花エキスとは

アカツメクサ花エキスの育毛成分の秘密は、ビオカニンAにあります。ビオカニンAは、女性ホルモンによく似た構造を持ち、ジヒドロテストステロンの生みの親である5αリダクターゼを抑制する効果があるとされる物質です。

薄毛の多くはジヒドロテストステロンの影響で引き起こされることから、5αリダクターゼを抑制する成分が入った育毛剤はAGA症状の改善に有効です。

アセチルテトラペプチド-3とは

アセチルテトラペプチド-3は、ケラチンを生成するアミノ酸によって構成されています。アセチルテトラペプチド-3は、傷ついた細胞を修復させる機能である細胞外マトリックスという能力があり、やけどの傷跡を治癒する働きも備えている成分です。

その働きを応用して配合された育毛剤には、頭皮環境の悪化により機能不全を起こした毛母細胞を再起させる効果も期待できます。

キャピキシルの効果

2000年ごろに一大ヒット商品となった育毛剤の有効成分として知られるミノキシジル。キャピキシルには、髪の毛を増やす力がミノキシジルの3倍もあるといわれています。そのパワーの秘密とは一体何なのでしょうか。

ミノキシジルの3倍って本当？

キャピキシルを開発したLUCAS MEYER COSMETICS社の検証実験によると、同じ条件下で2つの成分の反応試験を行った結果、キャピキシルの発毛効果はミノキシジルの3倍にも及んだということです。また、別の実験では、キャピキシルには発毛効果だけでなく、抜け毛を抑制する効果も確認されています。

アカツメクサの役割

AGAの要因となる、ジヒドロテストステロンを生み出す5αリダクターゼの働きを抑制することが、この成分の役割です。AGAの阻害因子の働きを押さえつけることで、痛んだ頭皮の回復につながります。

アセチルテトラペプチド-3の役割

傷ついた毛母細胞を再生し、再び髪の毛が育つよう頭皮の環境を改善することがこの成分の役割です。他の育毛剤にはないほどの発毛効果が確認されるのは、このアセチルテトラペプチド-3が持つ細胞再生力によるところが大きいとされています。

どのように使用すれば良い？

育毛剤は、正しい使用法で推奨されるタイミングに使用することによって、よりその効果が高められるといわれています。 ここでは、キャピキシルの効果的な使用方法と、気になる副作用についてご説明します。

効果的な使用方法

キャピキシルの効果を最大限に得るためには、入浴直後に育毛剤を使用することをおすすめします。

育毛剤を効果的に使用するためには、清潔な頭皮に塗布することがとても重要です。汚れや皮脂が頭皮についた状態のままでは、有効成分がしっかりと頭皮に浸透しにくいため、その効果が半減してしまう可能性があります。

また、入浴後は皮膚が軟らかくなり、頭皮の毛穴も開いた状態となります。その状態のときにキャピキシルを頭皮になじませ、さらにマッサージを加えることで、血行が促進され育毛効果も高まります。

もう一つの大切なポイントが、就寝前に塗布するという点です。
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発に行われます。皮膚や髪の再生はその成長ホルモンによって促進されるため、就寝前に塗布することをおすすめします。

副作用は？

キャピキシルは天然植物由来のエキスを配合しているため、ミノキシジルと比べ副作用のリスクが低い点も大きなメリットです。しかし、初期脱毛といわれる脱毛症状が発生するケースもあります。しかしこれはキャピキシルに限らず、多くの育毛剤に見られる症状ですので、それほど心配する必要はないでしょう。

おわりに

キャピキシルは化粧品メーカーによる臨床実験の結果、高い育毛効果が確認されているすぐれた成分です。天然素材がベースのため、副作用リスクも低く安心して使える点も魅力的。

キャピキシル配合のスカルプ化粧品も多く売り出されていますので、脱毛症状に悩んでいる方はぜひ一度試してみてください。