「頭皮がなんとなく臭う」「手で頭皮を触ったらベタベタした」といった経験はありませんか。頭皮の臭いやベタつきは、毛穴に詰まった角栓が影響を与えているかもしれません。そこで今回は、毛穴の角栓詰まりの要因や、毛穴詰まりを予防する洗い方・ケア方法についてご紹介します。
頭皮は皮脂がたまりやすい場所
頭皮は、体の中でも皮脂がたまりやすい場所です。頭皮の皮脂腺の数は、皮脂分泌が活発とされるTゾーン(おでこ・鼻筋)の約2倍とされています。古い皮脂は新陳代謝により毛穴から排出されますが、頭皮の血行が悪くなると皮脂の毛穴詰まりを引き起こす可能性が高まります。
頭皮の血行が悪くなる主な原因は、以下の通りです。特に、生活習慣の中にリスクが潜んでいるため、頭皮環境に不安のある方は食生活や睡眠時間を見直すと良いでしょう。
毛穴に角栓が詰まらないようにするための対処法
食事や生活習慣の改善、正しい髪の洗い方を実践すれば、角栓詰まりの予防ができます。以下は、毛穴詰まりを防ぐ対処法のポイントです。
皮脂の分泌を抑える栄養素を摂取する
皮脂の分泌を抑える栄養素は、ビタミンB2・B6、ビタミンC、オメガ3脂肪酸が挙げられます。普段の食生活に取り入れるよう意識すると良いでしょう。
ビタミンB2・B6
ビタミンB2とB6が不足すると、皮脂の分泌量が増加傾向になります。緑黄色野菜にはビタミンB2やB6が豊富に含まれているため、食事で摂取しましょう。
ビタミンC
ビタミンCは皮脂分泌を抑えるのはもちろんのこと、亜鉛や鉄などのミネラルの吸収を助けてくれます。頭皮と髪の健康をサポートするうえで欠かせない栄養素です。
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、えごま油・亜麻仁油などに含まれる「αリノレン酸」、青魚に多く含まれている「DHA」「EPA」の3つに分類されます。これらの栄養素は体内で作ることができないため、オメガ3脂肪酸を含む食べ物を積極的に摂取してください。
規則正しい生活習慣
自律神経が乱れていると、皮脂の分泌異常を引き起こす可能性があります。そこで、早寝早起きや栄養のある食事を心掛けて規則正しい生活を送り、自律神経を正常な状態に保ちましょう。なかでも睡眠は大切で、夜10時~深夜2時の時間帯に多くの成長ホルモンが分泌されるため、この時間帯は睡眠中であることが理想的です。
正しい洗髪の実践
毛穴に皮脂や汚れが詰まるのは、髪の洗い方が不十分である可能性があります。日頃から正しい髪の洗い方を実践し、頭皮環境を清潔に保ちましょう。
洗髪前にブラシで汚れを落とす
洗髪前に髪の毛のブラッシングを行います。洗髪前のブラッシングは、髪の根元までお湯を行きわたらせるための、大切なポイントです。
お湯でじっくりと髪の汚れを落とす
頭皮の汚れや皮脂、整髪料をお湯で洗い落とします。このとき、お湯で頭皮を十分に温めてください。頭皮を温めて角質や皮脂を柔らかくすることで、毛穴に詰まった汚れも落ちやすくなります。
シャンプーは少量を泡立て使用し、しっかり洗い流す
シャンプー剤は手のひらで細かく泡立て、生え際から頭頂部に向けて指を通し頭皮を洗います。指の腹を使ってやさしく指圧するように洗ってください。そして、シャンプーとコンディショナーのすすぎ残しに気を付けることも大切です。