薄毛で悩む10代・20代必見!若年性脱毛症と原因と対策は?

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10代・20代で薄毛になってしまう「若年性脱毛症」。食生活の乱れや誤った頭皮ケアによって、年齢に関係なく脱毛症が起こる可能性があります。そこで、若年性脱毛症にならないために、その原因と対策についてしっかりおさえましょう。

若年性脱毛症とは?

若年性脱毛症は若年層の間で起こる脱毛症で、上は30代前半、若くて10代で発症する可能性があります。また、脱毛症といえば50代以降の男性に多いと思われがちですが、40代に達しないうちに発症するケースも珍しくありません。
若年性脱毛症の症状としては、おでこの生え際から毛が薄くなっていく「M字タイプ脱毛」や、頭頂部のつむじ周辺が集中的に抜けてしまう「O字タイプ脱毛」があります。壮年期と比べ、若い年齢での脱毛はショックが大きく、精神面に与える影響は小さくありません。ストレスを抱えると、ますます脱毛を進行させてしまう恐れもあるため、早期の対策が求められます。

若年性脱毛症になる原因は?

男性が整髪料持ちながら髪の毛をセットしている姿
若年性脱毛症になる原因はさまざまです。遺伝や偏った食生活、睡眠不足などの生活習慣、または頭皮環境の悪化が考えられます。
特に、整髪料を付けたままの就寝、過剰なカラーリングやパーマ、あるいは間違った方法でのシャンプーが頭皮の状態を悪化させ、薄毛・抜け毛を招くこともあるのです。また、精神的なストレスも頭皮環境を大きく左右します。

AGAの発症

AGAは男性型脱毛症のことで、若くして発症する方も少なくありません。これは男性ホルモンが、発毛阻害因子であるジヒドロテストステロンになることで発症します。
AGAの具体的な原因は、頭皮環境の悪化やストレス、生活習慣の乱れ、髪の毛の成長に必要な栄養素の不足などです。

他の疾患が原因であることも

AGA以外にも、特定疾患によって脱毛につながるケースがあります。以下の脱毛症は、若年性脱毛症に影響を与える可能性のある疾患です。

円形脱毛症

これは500円玉サイズで抜け毛が起きる症状であり、自己免疫疾患やストレスの影響があるといわれています。

脂漏性脱毛症

皮脂の過剰分泌によって、頭皮に「マラセチア」と呼ばれる常在菌が繁殖し、髪の毛が抜けてしまう脱毛症です。

びまん性脱毛症(FAGA)

全体的に頭皮が薄くなるのが特徴です。更年期障害や過剰なダイエットが、影響を与えているとされています。

けん引性脱毛症

女性に多い脱毛症の一種です。お団子ヘアやポニーテールなど、髪の毛をきつく縛っていると頭皮にも負担になります。

若年性脱毛症の対策

若年性脱毛症の対策としては、生活習慣や食生活の改善、育毛剤の使用が挙げられます。

睡眠不足とストレスの解消を心がける

睡眠中は、髪の成長に関わるホルモンが多く分泌する時間です。そのため、若者であっても睡眠不足の慢性化は避けましょう。理想的な睡眠は、成長ホルモンが大量に分泌される午後10時~午前2時の間には寝ていることです。この習慣を心がけてください。
また、ストレスの解消も大切です。ストレスがたまると自律神経が乱れ、内臓機能や血管作用に大きな影響を及ぼします。血管の働きが悪くなって頭皮に栄養素が回らなければ、髪の毛も抜けやすくなるため、適度にリフレッシュしてストレス解消に努めてください。

規則正しい食生活で栄養を十分に取る

タンパク質やビタミンなどが豊富に含まれていれる食材 脂っこいものや肉類、塩分の取り過ぎは、頭皮環境の悪化を招く一因です。偏った食生活が常習化すると髪の毛の栄養が不足してしまい、たとえ頭皮が若くても髪の毛が成長できずに抜けやすくなります。そのため、髪の毛の主成分であるタンパク質を中心に、ビタミンや亜鉛などのミネラルを積極的に取り入れることが大切です。

育毛剤・育毛シャンプーを使用する

育毛効果の高い育毛剤や育毛シャンプーの使用も、若年性脱毛症の対策として有効です。育毛剤は、医薬部外品タイプのものから、皮膚科やAGAクリニックで処方される治療薬タイプのものまで、幅広く存在します。自身の症状や原因に合うタイプを選びましょう。
シャンプーは、頭皮にやさしいアミノ酸系がおすすめです。洗浄力と刺激のバランスが良いため、頭皮の皮脂や汚れを適切に洗い落としてくれます。ただし、アミノ酸系シャンプーといっても洗い過ぎには注意しましょう。しっかり泡立てて、頭皮をやさしくマッサージしながら洗うシャンプーを実践してください。

おわりに

年齢が若いからといって、AGAを発症しないとは限りません。頭皮を正常に保つためにも、頭皮環境の悪化やストレス、生活習慣の乱れには十分気を付けてください。有効な対策としては、栄養バランスの取れた食生活、十分な睡眠、育毛剤の使用などがあります。