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髪質は遺伝によるものだから改善できない、と思っている方は多いかもしれません。確かに髪質のほとんどは遺伝によるものですが、中には後天的な要因の髪質もあります。その場合、ヘアケア次第で髪質の改善は可能です。
今回は、髪質の種類や髪の構造、正しいヘアケアについてご紹介します。
今回は、髪質の種類や髪の構造、正しいヘアケアについてご紹介します。
髪質は後天的に作られることもある
髪質は遺伝だけで形成されるものではありません。年齢・ストレス・食生活・睡眠・ヘアケア方法など、さまざまな後天的要素が影響して作られるケースもあります。そのため、生活習慣やシャンプー方法次第で、髪質が良くなったり、悪くなったりすることもあり得るのです。
栄養バランスの悪い食生活や、ストレス過剰の生活環境が原因で髪質が悪化したとすれば、まずは生活習慣の見直しをする必要があります。その上で、シャンプーなどを使った頭皮ケアをしっかり行いましょう。
髪質改善の基礎!髪の毛の構造

キューティクルとコルテックスのバランスを保とう
キューティクルには、髪の内部を守る役割があり、2番目の層のコルデックスは、吸水性と撥水性という、2つの異なるタンパク層で成り立っています。これらの層のバランスが保たれることで、髪の毛がまっすぐな状態になるのです。
しかし、キューティクルがパーマや紫外線によるダメージ・乾燥ではがれると、髪の内部が傷んでしまいます。さらに、コルテックスとのバランスが乱れると、外部からの刺激にも弱い髪の毛となるため、キューティクルとコルテックス両方のケアが髪質改善のポイントです。
キューティクルを守る方法
キューティクルは摩擦に弱い性質を持っているため、パーマ・カラーリングのし過ぎには注意してください。それと同時に、ブラッシングやシャンプーもていねいに行いましょう。
髪の毛がぬれているときは、キューティクルが一時的に開いて特に傷みやすい状態のため、できるだけ早く髪を乾かすことが基本のケア。紫外線から守るUVカットや、保湿トリートメントなども、キューティクルを保護する有効な方法です。
正しいヘアケア
間違ったお手入れを続けていると、髪質どんどん悪くなってしまいます。そうならないためにも、正しいヘアケアの方法を覚えておきましょう。まず準備はブラッシングから

プレシャンプーで汚れをしっかり落とす
シャンプーする前に、頭皮の汚れをぬるま湯でしっかりと落としましょう。プレシャンプーすることで、シャンプーの泡立ちも良くなり、洗浄力も高まります。シャンプーのコツはよく泡立てること
シャンプーを手に取ったら、まずよく泡立てましょう。それから毛先をほぐすように髪の毛になじませます。シャンプーの泡立ちは髪のパサつき予防の効果があり、毛先のケアには欠かせません。髪の指通りがなめらかになったら指の腹を使って頭皮を洗い、3~5分間、マッサージするようにもみほぐしましょう。すすぎはしっかり、3分以上かけて
すすぎが短すぎるとシャンプーが落としきれず、フケやかゆみといった臭いの原因につながる可能性があります。うなじや耳の裏など、残りやすいところは特にていねいに洗い流してください。仕上げはコームを使ってトリートメント
トリートメントでは、溶液が髪の毛全体にいきわたりやすいコームの利用がおすすめ。髪の毛全体になじませたら、約3分おいて、髪の毛をすすいでください。水分が髪の内部に閉じ込められて、キューティクルの保護につながります。おわりに
後天的な要因で変化した髪質は、生活習慣やシャンプー方法を変えれば元に戻せるかもしれません。キューティクルをケアして髪の内部から守ると同時に、正しいヘアケアも実践してください。正しい手順で髪の毛を洗うように習慣づければ、頭皮や髪の状態も次第に改善されるでしょう。