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髪質は遺伝によるものだから改善できない、と思っている方は多いかもしれません。確かに髪質のほとんどは遺伝によるものですが、中には後天的な要因の髪質もあります。その場合、ヘアケア次第で髪質の改善は可能です。
今回は、髪質の種類や髪の構造、正しいヘアケアについてご紹介します。
今回は、髪質の種類や髪の構造、正しいヘアケアについてご紹介します。
髪質は後天的に作られることもある
髪質は遺伝だけで形成されるものではありません。年齢・ストレス・食生活・睡眠・ヘアケア方法など、さまざまな後天的要素が影響して作られるケースもあります。そのため、生活習慣やシャンプー方法次第で、髪質が良くなったり、悪くなったりすることもあり得るのです。
栄養バランスの悪い食生活や、ストレス過剰の生活環境が原因で髪質が悪化したとすれば、まずは生活習慣の見直しをする必要があります。その上で、シャンプーなどを使った頭皮ケアをしっかり行いましょう。
髪質改善の基礎!髪の毛の構造
髪質を守るためには、髪の毛の構造を理解することも大切。髪の毛は3層構造になっており、外側から「キューティクル(毛表皮)」「コルテックス(毛皮質)」「メジュラ(毛髄質)」で構成されます。髪質の硬軟に関係なく、状態を改善するにはまずキューティクルを整えることが先決です。キューティクルとコルテックスのバランスを保とう
キューティクルには、髪の内部を守る役割があり、2番目の層のコルデックスは、吸水性と撥水性という、2つの異なるタンパク層で成り立っています。これらの層のバランスが保たれることで、髪の毛がまっすぐな状態になるのです。
しかし、キューティクルがパーマや紫外線によるダメージ・乾燥ではがれると、髪の内部が傷んでしまいます。さらに、コルテックスとのバランスが乱れると、外部からの刺激にも弱い髪の毛となるため、キューティクルとコルテックス両方のケアが髪質改善のポイントです。
キューティクルを守る方法
キューティクルは摩擦に弱い性質を持っているため、パーマ・カラーリングのし過ぎには注意してください。それと同時に、ブラッシングやシャンプーもていねいに行いましょう。
髪の毛がぬれているときは、キューティクルが一時的に開いて特に傷みやすい状態のため、できるだけ早く髪を乾かすことが基本のケア。紫外線から守るUVカットや、保湿トリートメントなども、キューティクルを保護する有効な方法です。
正しいヘアケア
間違ったお手入れを続けていると、髪質どんどん悪くなってしまいます。そうならないためにも、正しいヘアケアの方法を覚えておきましょう。まず準備はブラッシングから
髪についたホコリや汚れはブラッシングでほとんど落とせます。髪の毛を洗う前に必ずブラッシングをしましょう。力加減を意識して、ほどよくとかすことがポイント。毛穴に詰まった皮脂が浮かびやすくなり、シャンプーで効率良く洗い落とせます。 また、頭皮を刺激することで血行改善にも効果が期待できて一石二鳥です。プレシャンプーで汚れをしっかり落とす
シャンプーする前に、頭皮の汚れをぬるま湯でしっかりと落としましょう。プレシャンプーすることで、シャンプーの泡立ちも良くなり、洗浄力も高まります。シャンプーのコツはよく泡立てること
シャンプーを手に取ったら、まずよく泡立てましょう。それから毛先をほぐすように髪の毛になじませます。シャンプーの泡立ちは髪のパサつき予防の効果があり、毛先のケアには欠かせません。髪の指通りがなめらかになったら指の腹を使って頭皮を洗い、3~5分間、マッサージするようにもみほぐしましょう。すすぎはしっかり、3分以上かけて
すすぎが短すぎるとシャンプーが落としきれず、フケやかゆみといった臭いの原因につながる可能性があります。うなじや耳の裏など、残りやすいところは特にていねいに洗い流してください。仕上げはコームを使ってトリートメント
トリートメントでは、溶液が髪の毛全体にいきわたりやすいコームの利用がおすすめ。髪の毛全体になじませたら、約3分おいて、髪の毛をすすいでください。水分が髪の内部に閉じ込められて、キューティクルの保護につながります。おわりに
後天的な要因で変化した髪質は、生活習慣やシャンプー方法を変えれば元に戻せるかもしれません。キューティクルをケアして髪の内部から守ると同時に、正しいヘアケアも実践してください。正しい手順で髪の毛を洗うように習慣づければ、頭皮や髪の状態も次第に改善されるでしょう。