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抜け毛を手に取って確認したときに、毛根に白い塊のようなものがついているのを見たことはありませんか?
実は抜け毛の状態をしっかりと見ることで、頭皮や毛髪、毛根などの健康状態をチェックすることができます。正常な毛根の状態を知ることで、健康な毛根にするにはどうすれば良いかなどの対処法も理解しやすくなります。
ここでは、毛根に付着する白い塊の正体は何なのかなど、抜け毛と毛根の関係についてお伝えします。
ここでは、毛根に付着する白い塊の正体は何なのかなど、抜け毛と毛根の関係についてお伝えします。
目次
毛根の4つの状態
毛根の状態を知れば、頭皮の健康状態がある程度分かります。抜け毛の毛根は、以下の4タイプに分けられます。
1.毛根そのものが白い
2.毛根に付着物がある(真っ白い塊)
3.毛根に付着がある(白く半透明な塊)
4.毛根に白い半透明な塊が付着し、かつ毛根の先端がヒゲ状に伸びている
毛根が白い場合でも、毛根自体が白い(1)のか白い塊が付着しているのか(2)で状態は異なります。また、付着物がある場合は塊が真っ白い(2)のか半透明なのか(3)で分かれ、半透明の場合は毛根の先端がヒゲ上に伸びているか(4)どうかでさらに分類されます。
2.毛根に付着物がある(真っ白い塊)
3.毛根に付着がある(白く半透明な塊)
4.毛根に白い半透明な塊が付着し、かつ毛根の先端がヒゲ状に伸びている
毛根が白い場合でも、毛根自体が白い(1)のか白い塊が付着しているのか(2)で状態は異なります。また、付着物がある場合は塊が真っ白い(2)のか半透明なのか(3)で分かれ、半透明の場合は毛根の先端がヒゲ上に伸びているか(4)どうかでさらに分類されます。
毛根に付着する白い塊の正体は?
毛根が白いこと自体は正常な状態のため、特に心配する必要はありません。しかし、毛根とは別の白い塊が付着している場合は、2通りの原因があります。白い塊が半透明の場合
白い塊が半透明で、毛根周辺にのみ付着している状態であれば、その白い塊は「毛根鞘(もうこんしょう)」であると思われます。毛根鞘とは毛根を包んでいる毛包の一部で、頭皮と髪の毛をつなぐ役目をしている部分です。毛根鞘には「内毛根鞘」と「外毛根鞘」があり、前者は毛根側に接し後者は頭皮側に接しています。毛根鞘が毛根にくっついてきたとしても髪の毛は再び正常に生えてくるため、白い塊が半透明の場合は安心してください。
白い塊がベタついている場合
毛根鞘とは異なり、白い塊が脂でベタベタしている場合は注意が必要です。毛根周辺だけではなく、毛根の上の方まで脂っぽくなっていればほぼ確実に毛根鞘ではなく皮脂だと思われます。皮脂はもともと頭皮を紫外線などの外的ダメージから守るためにあるので、分泌されていること自体は特に問題ではないのですが、毛根に付着し過ぎている場合は皮脂の過剰分泌が疑われます。
頭皮の皮脂が異常に多いと頭皮の炎症の原因になり、異常脱毛にもつながるため早めのケアを行いましょう。
白い毛根でも大丈夫な場合
毛根が白い場合でも、頭皮が健康なケースはあります。毛根そのものが白い
毛根自体が白い場合は、心配はいりません。髪の毛は成長するにつれて色素が強くなり、白から黒へと色が変化します。しかし、成長サイクルの中の「休止期」になると色素の供給がなくなるため毛根は白いままになっているのが正常な状態なのです。毛根が白いまま抜け落ちたとすれば、その髪の毛は単に寿命を迎えて抜けたといえるでしょう。
白い半透明な塊が付着している
毛根についている白い半透明な塊は、上述の通り「毛根鞘」なので特に問題はありません。毛根鞘がついてきても、頭皮は健康なためまた髪の毛は成長してきます。
白い毛根に問題がある場合
毛根の状態によっては、頭皮に問題が見られる場合もあります。毛根に真っ白い塊が付着している
毛根に真っ白い塊が付着していて脂っぽい場合、おおむね皮脂だと考えられます。皮脂の過剰分泌は頭皮異常を招き、薄毛や抜け毛、炎症などの原因にもなります。 できるだけ早めの対策が望ましいため、脂質の多い生活を送っていないか、頭皮ケアはうまくできているかなどすぐに見直せる点を探してみましょう。毛根に白い半透明の塊があり、毛根の先がヒゲ状に伸びている
毛根の付着物が白い半透明な塊であれば、毛根鞘なので問題ありません。ただし、もし毛根先がヒゲ上に伸びているなら、成長途中にある他の髪の毛が引っ張られて一緒に抜け落ちた可能性があります。成長しきっていない髪の毛が抜けるということは、髪の毛に十分な栄養が行き届いていない証拠でもあり、頭皮の健康状態が悪化していることが伺えます。毛根の先がヒゲ上になっていれば、今後薄毛が進行することもあるかもしれません。
毛根に皮脂が付着する原因は?
では、そもそも毛根に皮脂がつく原因は何なのでしょうか?よく見られる原因について見ていきましょう。洗髪時における原因
洗髪時における原因として考えられるのは主に3つ。1.皮脂を取り除けていない
洗髪時に髪の毛の表面しか洗っていないと、頭皮に皮脂や汚れがたまったままになります。頭皮をマッサージするように、しっかりと指の腹でていねいに洗ってあげることで、毛穴に詰まった皮脂を取り除くことができます。2.皮脂を取り除きすぎ
シャンプーの時間が長すぎたり、洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていたりすると今度は皮脂を取り除きすぎてしまうこともあります。皮脂は、頭皮をダメージから保護するためにある程度必要なものです。本来必要な量の皮脂でさえも取ってしまうと、体は頭皮を守るために皮脂を過剰に分泌するようになります。 その結果、頭皮の皮脂が多くなってしまうのです。3.シャンプーが合っていない
シャンプーが自分の頭皮に合っていないと、頭皮にダメージを与えてしまうこともあります。特に乾燥肌の人が洗浄力の強いシャンプーを使うと、やはり必要な皮脂まで流してしまうので、皮脂の過剰分泌につながります。生活習慣に見られる原因
揚げ物やラーメンなど脂の多い食事や過度な飲酒、仕事や人間関係によるストレスなどが原因で皮脂が分泌されることもあります。脂質や糖質が多い食事を摂り続けていると体内の皮脂は増えますし、飲酒によるビタミンB2の消費や、ストレスによるホルモンバランスの乱れなども皮脂の過剰分泌の原因です。
毛根が黒くなる原因は?
健康的な頭皮の場合、抜け毛の毛根は白くなっています。もし毛根が黒いという場合は、異常脱毛の可能性があります。毛根が黒いということは、髪にすべて供給されるはずの色素が毛根に残っているか、毛根が変色したかの2通りです。毛根に色素が残ってしまう原因
髪の毛は黒の色素が十分に供給されると、成長とともに休止期に入り、自然と抜け落ちます。しかし、休止期に入る前に抜け落ちた場合は毛根に色素が残ったままになります。つまり、毛根が黒い=髪の毛が十分に成長していないまま抜けた、という可能性があるのです。このようにヘアサイクルが乱れているケースでは、髪の成長期間が短く抜け毛が起こりやすい傾向にあります。