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1日の疲れを回復させてくれる睡眠。疲れた頭や体を休めるために欠かせない睡眠は、成長ホルモンの分泌による肌への作用や自律神経のバランスを整えるなど、さまざまな役割があります。
そんな睡眠には、髪と深い関係があることをご存じでしょうか。今回は、睡眠が及ぼす髪の毛への影響についてご紹介します。
そんな睡眠には、髪と深い関係があることをご存じでしょうか。今回は、睡眠が及ぼす髪の毛への影響についてご紹介します。
睡眠が大切な理由
人によって睡眠時間はさまざまですが、一般的に必要な睡眠時間は1日7時間から8時間とされています。通常眠りのサイクルは、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」を繰り返しており、眠りの浅いレム睡眠のタイミングに起床時間を合わせればスッキリとした目覚めを得られると言われています。そんな睡眠が必要とされる理由には、以下のようなものがあります。
まず1つ目の理由は、体と脳を休めて疲れを取るためです。体はもちろん、脳の休息も欠かせません。
2つ目は、その日のストレス、不快な気持ちや不安な気持ちを和らげるためです。睡眠は、1日の中の脳の記憶を整理したり消去したりする働きを持ちます。不快な気持ちや不安も、睡眠をはさむことで整理がついて冷静になり、ストレスを緩和させることができるのです。
3つ目は、成長ホルモンの分泌を促すためです。成長ホルモンは、髪の毛や肌といった体内の組織の成長に欠かせません。
これらのことについて、以下で詳しく見ていきましょう。
睡眠が髪に与える影響
良質な睡眠によって分泌が促される成長ホルモンは、髪や肌など体のさまざまな組織を修復する機能を備えています。この成長ホルモンは睡眠後30分から3時間の間にピークをむかえると言われています。ですので睡眠時間が極端に短いと、成長ホルモンを十分に分泌させることができません。また眠りが浅いと成長ホルモンの分泌量は少なくなってしまいます。十分な成長ホルモンを分泌させるためには、睡眠時間をしっかりと取る必要があるのです。
そしてこの成長ホルモンの命令により、体内のたんぱく質は髪や肌などの成長へと使われます。睡眠不足によってこのたんぱく質の合成がうまく行われないと、髪の毛を作る毛根は正しく機能せず、髪が細くなり抜け毛に繋がる恐れがあります。
また薄毛や抜け毛の原因の1つと考えられているストレスも、睡眠によって緩和されることがあります。蓄積した疲れやストレスは、ホルモンバランスや自律神経の乱れを起こし、頭皮の血行不良や育毛環境を阻害することがあります。
良質な睡眠によって体や脳をしっかり休め、これらのストレスを軽減することは、髪にとっても良いことであると言えるでしょう。
良質な睡眠で薄毛・抜け毛を予防
これまで述べたように、良質な睡眠を取ることで成長ホルモンは分泌され、体内のたんぱく質は髪や肌への成長へと使われます。それでは、質の良い睡眠を取るためにはどんなことをすれば良いのでしょうか。
良質な睡眠を取るための1つ目のポイントは、成長ホルモンが分泌されやすい時刻に合わせて睡眠を取ることです。体内で成長ホルモンが最も分泌されやすい時間帯は午後10時から午前2時と言われ、この時間帯に睡眠をとっておくことが望ましいでしょう。
2つ目のポイントは、深い眠りに入れるような環境作りです。人の体は、体温が下がるときに眠りやすいと言われています。入浴は寝る前の30分前には済ませるようにし、体の深部が温まった状態から少し体温が下がり始めたころに眠ると良いでしょう。
おわりに
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の成長に重要な役割を果たします。成長ホルモンを十分に分泌させるためには、最も分泌される午後10時から午前2時を含む時間帯に、質の良い睡眠を十分な時間確保することが大切です。
そして眠りの環境を整えるために、質の良い睡眠を得るための寝具や健康グッズなどたくさんの商品があるので探してみるのもいいかもしれません。