髪が抜けやすい生え際や頭頂部と、薄毛になりにくい側頭部や後頭部の違い

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現在男性だけでなく、女性も起こりやすくなっている薄毛。そんな薄毛は場所によって髪が抜ける量が異なります。一般的におでこから頭頂部にかけてが非常に髪が抜けやすく、一方で耳の後ろあたりの側頭部から後頭部にかけては抜けにくいと言われています。なぜ側頭部や後頭部は薄毛になりにくいのでしょうか?

今回は、髪が抜けやすいおでこの生え際や頭頂部と、薄毛になりにくい側頭部や後頭部の違いをご紹介します。

なぜ生え際や頭頂部は髪が抜けやすいのか

黒板にテストステロンと書く 生え際や頭頂部が薄毛になりやすい理由として、 男性ホルモンの影響が挙げられます。
男性ホルモンであるテストステロンが、頭皮にある「5αリダクターゼ」という還元酵素と結びつくと、強力な悪玉ホルモンである ジヒドロテストステロンという物質に変換されます。そしてこのジヒドロテストステロンが髪の根元にある毛乳頭細胞と結合してしまうと、髪の毛を作る働きを低下させてしまうと考えられています。

それでは、生え際と頭頂部が薄毛になりやすい理由を、それぞれ見ていきましょう。

生え際の髪が抜けやすい理由

頭部は人体の一番上に位置し、毛細血管が少ない部位のため、他の部分に比べて供給される血液が少ないと言えます。
中でも特に生え際は、頭皮が引っ張られて血行が阻害されがちな部分です。血液が頭皮に行き渡らなければ、髪の毛に送られる栄養も限られてしまいます。このため、髪を維持することが難しくなり、抜けやすくなってしまうのです。

頭頂部の髪が抜けやすい理由

頭頂部は男性ホルモンの分泌量が特に多いとされています。このため、ジヒドテストステロンが生じるリスクも高く、薄毛になりやすいと言われています。また、生え際と同様に血液量が少ないため、やはり薄毛や抜け毛が起こりやすい環境になりがちです。

ただし個人差はありますが、頭皮は生え際よりも皮膚に余裕があり、その分柔らかさを保っている部位です。頭皮に柔らかさがあれば、ある程度は血行が期待できます。このことから、生え際よりは髪を維持しやすいと考えられます。

髪の側頭部や後頭部が薄毛になりにくい理由

頭をマッサージする男性 側頭部や後頭部が薄毛になりにくい理由の1つに、側頭部と後頭部には 男性ホルモンであるジヒドロテストステロンを受ける受容体(毛乳頭細胞)が少ないことが考えられます。上記でもご紹介した通り、薄毛はジヒドロテストステロンが受容体と結合してしまうことで起こるとされています。つまり、その受容体が少ない側頭部や後頭部は薄毛になりにくいと言えるのです。

また、生え際や頭頂部と比べて 血管が太く、髪に必要な栄養が行き届きやすい傾向にあることも、薄毛になりにくい要因として考えられます。

ただし、側頭部や後頭部は髪が薄くなることがない、というわけではありません。側頭部や後頭部の薄毛に悩む方も多くいます。
いくら頭皮の血行が多いとはいえ、遺伝や頭皮環境の悪化によっても薄毛は引き起こされることがあります。その場合は、側頭部や後頭部であっても薄毛に悩まされることもあるでしょう。

また、側頭部と後頭部にはジヒドロテストステロンの受容体が少ないとお伝えしましたが、体質によっては頭部全体に均一に受容体を持つ方もいます。そのような方の場合、側頭部と後頭部も、生え際などと同じように薄毛になるリスクがあります。

側頭部や後頭部についても油断することなく、頭皮を柔らかくして血流を保つためにブラッシングやマッサージでケアすることをおすすめします。

おわりに

頭部には、場所によって薄毛になりやすい場所となりにくい場所があります。この違いは、男性ホルモンの影響度や毛細血管の多さ、血流の量に差があることが理由として考えられます。

しかし、薄毛になりやすいか否かに関係なく、髪を健やかに保つポイントは、柔らかな頭皮と十分な血流です。ぜひ、このポイントに気をつけ薄毛対策をとってみてください。