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「白髪の人は薄毛になりにくい」といわれますが、これには根拠がありません。白髪もAGAも頭皮環境に問題を抱えている点は同じで、適切な予防対策が重要です。
今回は、白髪と薄毛のメカニズムを説明すると同時に、白髪の人が心がけたい薄毛対策もご紹介します。
今回は、白髪と薄毛のメカニズムを説明すると同時に、白髪の人が心がけたい薄毛対策もご紹介します。
白髪と薄毛のメカニズム
はじめに、白髪と薄毛のメカニズムについてご説明します。白髪のメカニズム
意外に思われるかもしれませんが、髪の毛はもともと白い色をしています。それが、髪の毛が生成される過程でメラニン色素を生みだし、髪の毛を着色します。髪の毛を黒くするうえで欠かせないメラニン色素ですが、これはチロシナーゼと呼ばれる酵素を取り入れ、メラノサイトという色素細胞中で作られます。白髪は、何らかの原因でこのチロシナーゼの働きが弱くなり、メラニン色素が生成されなくなることで発生する症状です。
薄毛と抜け毛のメカニズム
人間の髪の毛は、毛根の中の毛母細胞で生産されます。発毛させるには、毛母細胞にケラチンなどの発毛に必要な栄養素を送る必要があり、その役割を担うのが毛根の1番下にある毛乳頭です。つまり、毛乳頭が正しく機能しなければ毛母細胞で髪の毛は作られず、発毛も育毛もかないません。ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌、ストレスなどによる血流の悪化、毛乳頭に栄養素が運ばれなくなるなどの影響で、髪の毛が育ちにくく、また抜けやすくなるのです。
白髪は薄毛にならないって本当?
白髪になるのは高齢になってからで、若者は関係ないと思いがちですが、早い方は30代前半で髪の毛に白髪が交じりはじめます。10代や20代で生えてくる方もいるため、「若者だから白髪と無縁」というわけではありません。一般的に、男性も女性も30代半ばから白髪が生えてくるといわれていますので、そのくらいの年齢から白髪予防に向けた取り組みが必要になってくるでしょう。
白髪は薄毛を目立たなくする
「白髪の人は薄毛になりにくい」といわれますが、実際に白髪の人でも薄毛になることは珍しくありません。それなのに、なぜそのような風説が定着したのでしょうか?これは単純に、白髪が多いと薄毛になっても目立たないというだけで、白髪と薄毛の間に特別な因果関係は存在しません。 白髪に限らず、金髪のような明るい色に髪の毛を染めれば、頭皮が目立たなくなる効果があります。単に視覚だけの問題ですので、誤解のないよう注意してください。
白髪でも大切な薄毛予防
白髪だからといっても安心せず、頭皮のケアはきちんと行いましょう。白髪の原因は遺伝だけではなく、私たちのさまざまな生活習慣やヘアケア・頭皮の状態に関係することもあり得ます。生活習慣の見直しを
白髪や薄毛の原因は、生活習慣と深く関わっています。ストレスが増えると自律神経が乱れ、血行が悪くなって頭皮環境を悪化させます。ストレスが増える原因はさまざまですが、多くは睡眠不足や食生活の乱れなど、日常生活の中に潜んでいると考えて良いでしょう。バランスのとれた食生活、睡眠、適度な運動を続けることでストレスは軽減され、血行の改善につながります。生活習慣全般を見直し、健康的な生活を送ることで、頭皮のコンディションも自然と上向くことが考えられます。
育毛剤と発毛剤を活用
白髪になってしまったからといって、ヘアケアを怠ってはいけません。白髪も薄毛も、髪の毛への栄養が不足していて、頭皮の状態が思わしくないことでは一致しています。育毛剤や発毛剤には、血管を拡張して血流を活発化する有効成分が含まれ、髪の成長をバックアップしてくれるとされているため、白髪と薄毛の両方への影響が期待できる育毛剤や発毛剤を活用し、頭皮を元気な状態にしましょう。
おわりに
白髪だからといって薄毛になりにくいわけではなく、頭皮の状態が悪ければ誰でもAGAのリスクがあるといえます。白髪と薄毛のメカニズムは異なりますが、生活習慣の乱れと関係があり、頭皮や髪の毛の栄養が不足している点は共通しています。それを考えると、白髪の人の育毛剤や発毛剤の使用は決して無意味なものではありません。