〈 約 4分56秒 で読めます 〉
オシャレ目的でパーマをかけたものの、毛先のチリチリや髪の毛の傷みに悩む方も少なくありません。髪の毛の内部に薬剤を浸透させ、キューティクルを開かせるパーマの手法は、少なからず毛髪にダメージを与えています。そこで今回は、パーマによって髪の毛が傷む仕組みや、ヘアケアの方法についてご紹介します。
パーマの仕組みとは
髪の毛の傷みや毛先のチリチリに影響を与えているものは、パーマに使用する薬剤です。パーマをかける際に使用する薬剤は、2種類になります。
1つは「パーマ液1剤」と呼ばれるもので、髪の毛の主成分であるケラチンに1剤を浸透させ、結合したシスチンを切り離します。このシスチン分離のプロセスがなければ、髪の毛の形を変えることはできません。もう1つは「パーマ液2剤」という、分解されたシスチンの再結合をはかる薬剤です。
髪の毛の形を変えるには、薬剤で髪の毛の成分をいったん壊し再び形成する必要があるため、パーマによる髪の毛へのダメージは大きいといわれています。
パーマの種類で髪の毛の傷み具合は変わる?
「パーマ」といっても、処置の方法が変われば髪へのダメージにも差が生まれます。それぞれの特徴を踏まえ、自身に合った処置を選びましょう。
ここでは、パーマの種類とその特徴についてご紹介します。
ホットパーマ
ホットパーマは、薬剤による髪質変化をもたらしたあと、髪の毛に熱を加えてスタイルを作る手法になります。髪の毛の成分であるタンパク質は、60℃以上の熱が加えられると形状変化を起こすため、その原理を利用しているのです。ホットパーマは、躍動的なウェーブ感のある仕上がりが得られるものの、髪質が硬くなりやすいでしょう。コールドパーマ
一般的に用いられている手法が、コールドパーマです。コールドパーマは熱を使わずにパーマをかけるもので、室温での薬剤反応によって髪質に変化をもたらします。ぬれた状態でウェーブが発生し、乾燥させると髪のうねりが緩くなる、という特徴があります。熱変性させない手法のため、ホットパーマと比較して髪の毛への負担は少ないといえるでしょう。
髪の毛への負担が少ないとはいえ、コールドパーマの利用で髪の毛が傷む可能性は否めません。そこで、パーマをかけたあとのヘアケアが大切です。
パーマで傷んだ髪のケアをしよう
パーマによって髪の毛が大きく傷んだ場合、以下のケア方法を取り入れてください。パーマをかけた当日はシャンプーを控える
パーマを施したあと、美容師から「今日はシャンプーしないでください」といわれたことがある方は多くいるのではないでしょうか。これは、パーマが髪の毛になじまないままシャンプーを行うと、パーマの持ちが悪くなる可能性があるためです。できるかぎりパーマをかけた当日は、シャンプーを控えましょう。
とはいえ、髪の毛の汚れは気になります。そんなときはシャンプー剤を使用せずに、汚れの気になる部分をお湯ですすぎましょう。美容院で仕上げのスタイリング剤をつけられても、お湯ですすぐだけでほとんど落とすことができます。