頭皮や髪への影響は?ボタニカルシャンプーは薄毛・髪の傷みにも効果的?

〈 約 5分17秒 で読めます 〉

「体にやさしい天然成分配合のシャンプー」と聞くだけで、薄毛や抜け毛にお悩みの方は使ってみたくなるかもしれません。最近注目を集めているボタニカルシャンプーも同じジャンルに属しますが、使う場合はその定義とメリット・デメリットをしっかり押さえることが大切です。

今回は、そのボタニカルシャンプーについてご紹介します。

ボタニカルシャンプーとは?

ボタニカルシャンプーとは、ほとんど植物由来成分で構成されたシャンプーで、赤ちゃんにも使えるほどやさしい製品として知られます。しかし、すべての製品が100%植物由来というわけでなく、オーガニックシャンプーとも若干性質が異なる点に注意が必要です。


植物由来成分を多く配合

天然素材成分 そもそも、「ボタニカル」とは「植物の」という意味です。天然素材の成分を多く配合し、自然の力を取り入れたシャンプーですので、体にやさしいのは間違いないでしょう。

しかし、その定義は「植物由来の成分を使用していること」とされているため、同じく体へのやさしさをアピールしている「オーガニック」製品とは別物と考えたほうが良いでしょう。

オーガニックシャンプーとの違い

オーガニックシャンプーとは、化学成分配合の農薬や化学肥料の力を借りず、有機栽培された植物を取り入れたシャンプーです。オーガニックシャンプーの名称を使用するには、オーガニック認定を受けた植物成分の使用が条件です。

これに対し、ボタニカルシャンプーは植物由来成分を使用していることが条件で、その植物の製法などは問いません。その定義は異なるとはいえ、いずれの場合も自然の恵みを生かしたシャンプーという点では共通しています。

頭皮や髪への影響

気になることが、ボタニカルシャンプーの効果です。肌にやさしい天然成分配合のため、頭皮になじみやすく、髪の傷みも生まれないなどのメリットがあります。

薄毛の方にも有効

髪の分け目 植物の力を取り入れたボタニカルシャンプーは弱酸性で、頭皮の皮脂と同じ脂肪酸からなるため、皮脂を過剰に除去せず、頭皮の環境を適切に保護してくれます。したがって、頭皮のバリアー機能が弱くなっている薄毛の人にもおすすめできるシャンプーです。

シャンプーで髪が傷む問題もクリア!

洗浄力の強いシャンプーを使えば皮脂や汚れも落ちやすくなるものの、乾燥もしやすくなります。その反面、ボタニカルシャンプーはきめ細かな泡立ちのため洗浄もやさしく、潤いも残るため、髪のごわつきやパサパサを解消し、洗い上がりもさっぱりするメリットがあると言えます。


正しい洗い方は?

髪にやさしいボタニカルシャンプーでも、洗い方が間違っていればその効果を引き出せません。シャンプーの持つ性能を発揮するためにも、以下の手順を参考にしてください。

1.やさしくブラッシングして、髪の毛についたほこりやゴミを取り除く
2.お湯のシャワーで頭皮をしっかり洗浄する(予洗い)
3.手にシャンプーを適量とり、手のひらで少し泡立ててから頭皮全体になじませる
4.しっかり泡が立つように頭皮を指の腹を使ってもみながら洗う
5.頭皮をマッサージする感覚でシャンプーが浸透するようにやさしく指の腹でもみ込む
6.38~40℃のぬるま湯で、しっかりとシャンプーを洗い流す

特に抜け毛が多く、頭皮の状態がデリケートになっている人は上記の手順と方法で力を入れずやさしくしっかり洗うようにしてください。

デメリットや注意点は?

薄毛の人にも有効なボタニカルシャンプーですが、デメリットもあります。使用する際は、下記の点に注意しましょう。

石油系成分が微量ながら含まれる

ボタニカルシャンプーには、界面活性剤などの石油系成分も微量ながら含まれています。 製品によっては必ずしも低刺激とは限りませんので、気になる方は購入の際、原材料と成分表示のしっかりとしたチェックが重要です。

低刺激成分配合のため洗浄力は弱い

ボタニカルシャンプーは、一般的なシャンプーとは異なるベタイン系界面活性剤を使用しているため、洗浄力が弱く汚れや皮脂などを十分洗い落とせない可能性もあります。そのため、皮脂の分泌が過剰な人には不向きと言えるでしょう。

おわりに

天然成分配合のボタニカルシャンプーは髪と頭皮にやさしく、薄毛に悩む人も有効活用したいシャンプーです。しかし、いくら体にやさしいシャンプーと言えっても万能ではなく、デメリットもあります。

オーガニックシャンプーと混同しやすい面もあるため、使用する前に詳しい特徴と使用上の注意点をしっかりと確認するようにしましょう。