ウイルス対策!髪型によって感染症に感染するリスクも高まる?

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A.接触感染をするウイルス感染症の場合、髪型によって感染リスクは高まると考えられます。
今回の新型コロナウイルス感染症に関してはまだ誰も全貌を把握できていませんが、現段階で明らかになっていることとして、感染経路が「接触感染」と「飛沫感染」であるという点があります。
また同時に、目や鼻、口の粘膜を通じて感染するという点も明らかになっています。
上記のような理由から私たちは日頃からマスクを着け、手洗いうがい手指消毒をし、人との接触を極力減らしています。
マスクを着けていれば自身の飛沫を飛ばすことも誰かの飛沫を吸い込むことも少なくなります。
手洗いうがい手指消毒を実践していれば手指や口腔内を清潔に保てるので、接触や飛沫による感染リスクを減らすことにも繋がります。
さらに人との接触まで減らすことができれば、これら「接触感染」と「飛沫感染」両方のリスクをいっぺんに減らすことが可能です。
しかし、さらに「空気感染」の可能性もあると考えられているのが新型コロナウイルス感染症の恐ろしいところ。
WHOのガイドラインにも「主に屋内で、混雑し換気が不十分な場所で新型コロナウイルスが空気感染することは無視できない」と示されています。
つまり「空気感染」の可能性もあるから、私たちは密閉空間を避け、換気を徹底しているということになります。

ウイルス感染症と髪型

さて、ここからがいよいよ本題です。
話はウイルス感染症と髪型の関係性に移ります。
まずは例を出して比較してみることにしましょう。
例えば、前髪が目にかかるほど長い人と、前髪パッツンの人。
この条件だけで比較したら、どちらのほうが新型コロナウイルス感染症にかかるリスクが高いでしょうか?
飛沫感染か空気感染ならば髪型ひとつで感染リスクが変わることはないでしょう。
でも今回の相手は「接触感染」もするウイルス感染症。
であるならば、前髪が目にかかるほど長い人は髪が短い人と比べて感染のリスクが高まると考えられます。
繰り返しになりますが、新型コロナウイルス感染症は目や鼻、口の粘膜を通じて感染するウイルス感染症だからです。
たとえ定期的に手洗いや手指消毒をしていても、その合間に長い前髪をかき分けるようなことがあれば、長い前髪に付着してしまったウイルスが目の粘膜から体内に侵入して感染してしまうリスクは避けられません。
よって接触感染をするウイルス感染症の場合は、髪型ひとつでも罹患の命運を分ける可能性があるのです。
とはいえその髪型というのは細かな髪型の差異ではありません。
ウイルスが付着している「かもしれない」自身の髪の毛が目や鼻、口に触れなければいいのです。
あるいはウイルスが付着している「かもしれない」手指で、髪の毛を触らなければ問題ありません。
ですので、細かな髪型の差異が問題というよりは、髪の長さが目や耳、口にかかるかどうか、無意識に髪を触る癖があるかどうかが一番の問題になります。
ただ、癖までも鑑みてリスクと捉えるのであれば、その芽は摘んでおいた方がいいでしょう。
髪型ひとつであってもゼロリスクであるに越したことはありません。

武漢の坊主動画

新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大にはまだ至っていない2020年2月。
中国湖北省武漢市内では凄まじい感染拡大となっていた当時の、ある看護師たちの勇気ある行動にその好例を見ることができます。
武漢の病院に向かう前、ある看護師たちが取った意外な動画がバズったのです。
その行動というのは、彼女たち女性看護師が、揃いも揃って髪を剃り、坊主頭に生まれ変わる動画でした。
その行動の真意は分かりません。
なのでもしかしたら自分たちを鼓舞するための「けじめ」のような「ノリ」のような儀式として行われた向きもあるかもしれません。
ただ、その後に各所から寄せられた反応を見ても明らかなように、髪がないということはウイルスの拡散防止に繋がるだけではなく、防護服の脱ぎ着もしやすいという事実があるそうです。
新型コロナウイルス感染症がどのようなウイルス感染症なのかが今以上に分かっていない当時の武漢において、 「接触感染」を考慮しつつ細心の注意を払って戦った彼女たちの髪型がすべてを物語っているのではないでしょうか。
髪型ひとつでさえ、未知なるウイルス感染症の感染リスクを減らせるかもしれません。