薄毛や抜け毛は皮膚科へ相談すべき?皮膚科で行われる薄毛治療について

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髪が抜けてしまう、または髪が薄くなってきたような気がする…。そのような体の変化に気付いたら、どのような場所に相談すれば良いのでしょうか?

薄毛ならAGAクリニックに診てもらうことも今では一般的となりましたが、中には皮膚科への相談を考える方もいるでしょう。

そこで今回は、皮膚科で行われるAGA治療の内容、費用などについてご説明します。

皮膚科とAGAクリニックの違い

薄毛の原因は人それぞれであり、症状もさまざまです。そのため、どのようなケアや治療を行えば良いか悩んでしまう人もいるでしょう。

AGAクリニックと皮膚科、どちらも薄毛治療を行っていることはありますが、その目的は少し異なる場合があります。

皮膚科の治療目的

皮膚科では、一般治療で薄毛の悩みを相談することも可能です。しかし多くの皮膚科では、専門的な育毛治療を行っていません。皮膚科におけるAGAの治療は、症状の軽減と現状維持を中心に行われています。皮膚や頭皮に起きた炎症、肌荒れ、かゆみやフケなど、さまざまなトラブルに対応するための処置にとどまるのが、一般的な皮膚科での薄毛治療です。

その結果として、抜け毛などの症状が緩和される可能性はありますが、育毛を目指した治療を検討するのであればAGAクリニックに相談するのが良いでしょう。

AGAクリニックの治療目的

AGAクリニックの治療目的は、発毛と育毛の促進です。AGAの根本原因を突き止めるため、カウンセリングや検査も綿密に行い、それぞれの症状に合わせた効果的な治療を試みます。

育毛治療を行うための設備も充実しており、処方される薬も抜け毛の症状を食い止めるものから頭皮に直接働きかけて発毛を促すものまでさまざまです。

皮膚科の薄毛治療

薬と水を差しだすドクター 一般的な皮膚科では、育毛を目的とした治療は行われていないと上記で述べました。しかし皮膚科もAGA治療の相談先として有力な選択肢の1つです。皮膚科では、主にプロペシア処方を中心とした治療が行われます。

プロペシアについて

プロペシアは、AGAの主因であるジヒドロテストステロン(DHT)の発生を防止することを目的として作られた治療薬です。これは内服薬で、多くの場合は初回時に1カ月分処方され、問題なく使えると判断されれば3カ月分処方されます。この薬でなくなった髪の毛が再生することはありませんが、抜け毛の進行を止める上では有効な治療薬とされています。

皮膚のトラブルに幅広く対応

髪の毛が薄くなる現象は、炎症やかぶれ、ニキビなど頭皮のトラブルが原因で起こることも少なくありません。フケが異常に多い、または炎症やアレルギーを起こしやすい、などの症状であれば、1度皮膚科で診てもらうことをおすすめします。頭皮の状態を改善することも、有効なAGA対策の1つです。

皮膚科でできないこと

一般的な皮膚科では、AGA治療は皮膚トラブルの改善や現状維持に対する治療が中心となります。頭皮の炎症やニキビ、かぶれなどの症状は改善できても、毛母細胞の再生を促すものではありません。

髪の毛は、毛母細胞が正常に機能してこそ発毛が可能となるのです。本格的な発毛と育毛を望む場合は、AGA専門医の下で治療を受けることをおすすめします。


皮膚科で薄毛治療を受ける際の費用

お札の上の聴診器 皮膚科で薄毛治療を受ける場合、1~6カ月で1回程度の頻度で通院することになります。費用は1回の診療につき9,000~1万5,000円が相場とされています。AGAクリニックで行われる治療法にはHARG(ハーグ)治療や自毛植毛などがありますが、それらは100万円近い費用が掛かることもあります。そのため比較的AGAクリニックよりも皮膚科での治療は安価だといえます。

また専門の育毛治療と違い、純粋な治療目的と認められ保険対象にもなりますが、治療方法によっては費用が異なるためあらかじめ医療機関に確認しておくことが大切です。

皮膚科で相談する場合の病院の選び方ですが、治療方法や治療目的、費用などにそれほど大きな違いはないため、病院の実績や先生の人柄、無料カウンセリングの有無などで判断すると良いでしょう。

おわりに

髪に悩む人が多く訪れる皮膚科やAGAクリニック。本格的な育毛治療が受けられるAGAクリニックでは、失われた髪の毛の再生にアプローチするための治療が行われますが、その分費用は割高になりがちです。一方、皮膚科での治療は保険適用となる場合もあるため、1万円前後の費用で受けることができます。

しかし、皮膚科治療の場合は、抜け毛の症状を食い止めることを目的とされていることが多いため、治療の目的に応じて選択することをおすすめします。