頭皮の乾燥トラブルを予防するには?地肌の潤いを保つ方法

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冬に限らず常に気を付けたいのが、頭皮の乾燥トラブルです。頭皮の水分が足りなくなると、さまざまなトラブルを引き起こします。そんな怖い乾燥も、日ごろからセルフケアに取り組めば撃退できるのでご安心ください。
今回は、頭皮が乾燥する原因と症状、およびその対策をご紹介します。

頭皮の乾燥を引き起こしやすい地肌環境は?

頭皮の乾燥を引き起こす原因は大きく分けて3つ。「皮脂」「常在菌(マセラチア菌)」「肌質」です。これら3つのバランスが崩れることで、肌のターンオーバーが乱れ、乾燥肌をもたらします。

地肌から自然に分泌される皮脂

肌を保護する機能を持つ皮脂ですが、皮脂は適度に保たれることが理想であり、過剰に分泌されてしまうと頭皮に悪影響を及ぼします。頭皮にたまった皮脂は、常在菌の餌となり、繁殖を許して不衛生な地肌環境となるのです。

地肌の常在菌(マラセチア菌)

常在菌(マラセチア)が大量に繁殖すると、脂肪酸の過剰排出の原因となり、地肌にさまざまなトラブルをもたらします。

人によって違う肌質

肌質は人によってさまざま。もともと乾燥肌の方もいれば、常在菌によって生み出される脂肪酸に敏感な肌質の方もいます。脂肪酸の刺激に弱い方にとって、地肌環境の乱れは放置できない問題といえるでしょう。

潤いがなくなることによるトラブル

ブラシに抜け毛がたくさんついてる 頭皮に潤いがなくなれば、次のようなトラブルを抱えてしまいます。
  • かゆみ
  • フケ
  • 頭皮湿疹
  • 頭皮ニキビ
  • 抜け毛
乾燥によって出るフケは乾性フケと呼ばれます。乾燥のし過ぎで頭皮がカサカサになり、表皮細胞が剥がれ落ちる現象です。頭皮湿疹は、水分が足りなくなって肌がひび割れた状態。また、頭皮の乾燥は雑菌繁殖の温床となり、ターンオーバーの乱れの元になります。 ターンオーバーが正常に機能しなければ、皮脂の過剰分泌を引き起こし、雑菌が増殖して頭皮ニキビを生み出すのです。
さらには、乾燥肌で細胞の働きが悪くなると、毛母細胞が不活性化して髪の毛に栄養が行き渡らなくなり、抜け毛が増えてしまいます。

頭皮の乾燥を予防するには

頭皮を乾燥から守る対策として、シャンプーとローションの2つが挙げられます。

シャンプー

頭皮の乾燥を予防する上で大切なことが、シャンプー選び。シャンプーはどれでも良いというものではなく、頭皮のコンディションに合ったタイプを選びましょう。
一般的なシャンプーは、洗顔料やボディソープより刺激の強い成分が使用されています。洗浄力が強いシャンプーは汚れ落としには効果的な反面、皮膚に備わった皮脂や角膜細胞間脂質、天然保湿因子まで洗い落としてしまうのです。乾燥肌であればさらに注意する必要があり、洗浄力が強すぎるあまり、かぶれなどを引き起こすリスクも否定できません。
そんな乾燥肌にお悩みの方におすすめなのが、アミノ酸系のシャンプーです。人間の肌と相性が良く、皮脂を取りすぎるということもありません。乾燥防止に最適のシャンプーといえるでしょう。

ローション

男性が後頭部にローションをつけてる フケやかゆみの多い頭皮は、水分不足の状態です。シャンプー後は、保湿のためにローションやオイルなどを垂らして水分補給に努めましょう。
市販のローションにはさまざまなタイプがありますが、頭皮のトラブルをお抱えの方にはやはり頭皮専用のローションがふさわしいでしょう。頭部は皮膚の中でももっとも硬い部分として知られますが、性質はデリケートそのもの。
やさしくケアするに越したことはないため、頭皮専用に売り出されているローションをぜひ使用してください。

おわりに

頭皮の乾燥は、フケや湿疹、ニキビの原因となるばかりでなく、抜け毛さえも誘発します。日ごろからセルフケアをしっかり施し、清潔で潤いのある頭皮環境を維持すれば、それらの症状も怖くはありません。アミノ酸系シャンプーやローションなどを使って乾燥から髪の毛を守りましょう。