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昔から民間療法に多用されてきたアロエですが、最近では育毛にも効果があると口コミで評判です。アロエを使った育毛剤は自宅で簡単に作れることから、実際に自分で作って薄毛対策に取り入れている方もいます。
そこで今回は、アロエの持つ育毛パワーと、ご家庭でも簡単に試せるアロエ育毛剤の作り方をご紹介します。
そこで今回は、アロエの持つ育毛パワーと、ご家庭でも簡単に試せるアロエ育毛剤の作り方をご紹介します。
アロエに育毛効果があるって本当?
アロエが健康に良いという話はよく耳にしますが、育毛効果についてはよく知らない、という方は多いでしょう。アロエの表皮部分にはアロインというすぐれた成分が多く含まれています。このアロインが、薄毛を改善する鍵を握ると言われています。古来より民間療法に使われてきたアロエ
アロエの原産はアフリカ大陸南西部で、日本では九州・沖縄地方を中心とした比較的暖かい地域で生育しています。文献によれば、鎌倉時代から外傷の塗り薬や便秘の改善に使われてきたと伝えられており、民間療法としての歴史はかなり古いといえるでしょう。期待できる効果は、傷の治癒やエネルギー代謝の活性化、美白・整腸効果とさまざまです。それに加え、最近では育毛にも効果があると口コミサイトを中心に話題となっています。
アロインとは?
アロエが持つ育毛効果の秘密は、表皮部分に多く含まれる「アロイン」にあるとされています。胃腸の働きに良い影響を及ぼすことでも知られるアロインですが、AGAに大きく影響を及ぼすジヒドロテストステロンを生成する5aリダクターゼの働きを抑制する作用があるといわれています。つまり、AGA治療薬として専門外来が処方するプロペシアと同じ効能が期待されます。
科学的根拠は乏しい
ここまで、アロエが古くから民間療法に用いられてきたことや、アロエの成分についてご説明しましたが、実はアロエの育毛効果は、科学的に認証されているわけではありません。ミノキシジルやキャピキシルのようにメーカーが臨床実験を行って確かなデータを集めたわけではないため、口コミサイトのみで評価するのは早計といえるでしょう。
アロエが健康に良い植物なのは確かですが、育毛剤としての効果は未知数というのが実情です。
アロエに期待されるさまざまな役割
世界には700種類以上のアロエがあり、その中でも薬効成分を持つのは10種類程度です。特に有名なものがアロエベラとキダチアロエで、以下の作用があるとされて美容品や健康食品として重宝されています。整腸作用
日本に多いキダチアロエには、免疫力を高めるアロミチンが豊富に含まれています。アロミチンは、大腸菌をコントロールし、腸内を正常化して便秘の改善へと導いてくれる成分です。腸は体の健康を推し量るバロメーターのため、腸内が正常化することで内臓や頭皮にも良い影響を及ぼすことが期待されます。
美肌作用
アロエベラに含まれるアロエステロール(植物コレステロールの総称)によって、肌にハリと潤いをもたらすヒアルロン酸とコラーゲンが増えるといわれています。女性の肌の大敵であるシミは、紫外線を浴びることで増えてしまいますが、アロエステロールはシミを生成する酵素の働きを抑える作用もある成分です。
アロエ育毛剤を作ろう
残念ながら、アロエ育毛剤を取り扱うメーカーは今のところ存在しません。そこで、自宅で簡単に作れるアロエ育毛剤の作り方と使い方をご紹介します。1.キダチアロエをミキサーなどで細かく刻みます。ミキサーがなければ、包丁などで切り刻む方法でも構いません。煮込みやすい程度に刻んでください。
2.30分くらい煮たあと、こして固形部分を取り除きます。これで、ペースト状にできあがったアロエ育毛剤の完成です。
3.お風呂上がりに頭皮になじませ、マッサージを加えるやり方がスタンダードです。
4.使い終わったら冷蔵庫に保管しましょう。手作りアロエ育毛剤は2週間程度を目安に使い切るようにしてください。
おわりに
アロエには薬効のある成分が豊富に含まれており、その効果は頭皮にも及ぶという声もあります。実際に自前のアロエ育毛剤を使って試した人がその効能を口コミサイトで紹介したりもしています。頭皮への効果は科学的にまだ証明されていませんが、アロエが健康に良いことは確かなため、健康食として積極的に取り入れる価値は十分あるでしょう。