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今や世の中の男性の過半数がしているといってもいい髪型がツーブロックでしょう。特に20~30代からの支持は圧倒的で、若い男性向けの美容室ではお客さんの9割以上がツーブロックをオーダーするなんてこともあるそうです。
では、なぜツーブロックはここまで市民権を得ることができたのでしょうか?髪型やファッションにはトレンドが付きものとはよく言われますが、ツーブロックはもはやトレンドの域を越えています。かつて流行ったショートモヒカンやウルフカットを思い出してみてください。流行の最中にいる頃は、誰しもが疑うことなくそれらの髪型をカッコイイと思って真似ていました。ところが今はどうでしょう?トレンドが完全に過ぎ去った今、それらの髪型をオーダーするのはかなりの勇気がいるのではないでしょうか。ショートモヒカンやウルフカットがまた数十年後にリバイバルされるまでは……。
というわけで、かれこれ10年以上も圧倒的に支持されているツーブロックは、もはやスタンダードな髪型として確立したといえます。なぜそうなったのかを今回は考えていきましょう。
ツーブロックとは
そもそもツーブロックとはどういう髪型なのかをおさらいしておきましょう。それは「ツーブロック」という言葉がすでに示しているように、髪の毛の長いブロックと短いブロックの二つからなります。ですから、極端な話、「落ち武者」と聞いてイメージする髪型もツーブロックです。とはいえ現代でツーブロックといえばほぼ確実に、トップを長めに残し、サイドと襟足を短くしたヘアスタイルのことを意味します。
ただ、ここで一つ注意点があります。ツーブロックではサイドと襟足をかりあげることが多いため、「かりあげ」と「ツーブロック」を混同している人がいますが、両者は異なります。「かりあげ」はあくまで、バリカンによって刈り上げられた部分、その方法のことをいいますが、「ツーブロック」に必ずしもバリカンが必要なわけではありません。また「かりあげ」によっては、襟足部分から後頭部にかけてなだらかに長さを変えて刈り上げることがありますが、これはツーブロックとはいえません。ツーブロックはあくまでも長短のついた二つのブロックですから、「なだらかに」なることはなく、メリハリのついた髪型となります。