【ヘアスタイリング剤の選び方】セットする髪型でワックス・ムース・ジェルを使い分ける

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ヘアスタイリング剤は、ヘアセットの際には欠かせないアイテムです。 スタイリング剤にはさまざまな種類があり、使い方や選ぶ製品によって仕上がりは大きく異なります。
メンズのヘアセットで主に用いられる代表的なスタイリング剤は「ワックス・ムース・ジェル」の3種類。
この記事ではメンズ向けスタイリング剤の使い分け方法や、それぞれの効果や特性を詳しく解説します。

ワックス・ムース・ジェルの違い

「ワックス・ムース・ジェル」はそれぞれに特徴があります。 仕上げたい髪型に合わせてスタイリング剤を選んでみましょう。

ワックス

ワックスは一般的に程よいホールド力を持つスタイリング剤です。 髪に束感を出したり、毛先に動きをつけてアレンジをしやすくなる効果があります。
製品によって、ナチュラルな質感を演出するタイプからしっかりと束感を出せるものまでさまざまな種類があり、髪の長さやスタイルを問わず幅広いヘアスタイルに適用することができます。
また、ワックスは大きく分けて「クリームタイプ」「ファイバータイプ」「ドライタイプ」と3種類あり、テクスチャーが「ソフト」「ノーマル」「ハード」など異なります。

ムース(フォーム)

ムースは水分量が多く、仕上がりが軽いので軟毛・猫っ毛・毛量の少ない方が使ってもペタッとしません。 伸びのいい泡状のスタイリング剤なのでムラなくつけることができ、ヘアスタイリング初心者の方でも扱いやすいのが特徴です。
製品により適度なホールド力を持つタイプや、髪を軽やかに立ち上げボリューム感を演出するものなどがあります。 製品の特性上、髪に潤いを与えてくれるので、柔らかい質感やナチュラルなヘアスタイルに向いており、カールなど髪の毛に動きがほしいときにも最適です。
また、「ソフト」「ハード」タイプのほかに、固まらずにテクスチャーで印象を変えられるものもあります。

ジェル

ジェルは水と樹脂を合わせた水溶性のスタイリング剤でゼリー状のものが一般的です。 1度セットしたスタイリングを崩さずに長く保つことのできるハードなホールド力が大きな特徴です。
また、ジェルはフロントの立ち上がりや毛流れをしっかりキープするだけでなく、髪にツヤ感を与えるなど見た目の印象を変える効果もあります。
スポーツや、体を動かす作業をしている人にもよく愛用されているほどキープ力が高いスタイリング剤なので、湿気の多い日などにもおすすめです。

その他のヘアスタイリング剤

ご紹介した「ワックス」「ムース」「ジェル」以外にもヘアスタイリング剤にはさまざまな種類があります。 例えば、スプレータイプやクリームタイプのスタイリング剤、ポマード(グリース)などがあります。
それぞれの特性や使い方を理解し、自分のなりたいヘアスタイルに合わせてスタイリング剤を選ぶことが重要です。

整髪料(スタイリング剤)による成分の違い

ワックス・ムース・ジェルはそれぞれヘアセットをする際に使用しますが、製品ごとに原料が異なるため、それぞれの成分に合わせた選び方が重要です。

ワックスの主成分は油脂

一般的なワックスは主に油脂を基にして作られています。 油分のほかに繊維やシリコンなどの成分が含まれているものもあります。
ワックスは柔軟性があるものや、硬めのテクスチャーでホールド力が高いもの、髪に自然な質感やマットな仕上がりを演出するものなど、さまざまな種類があります。
ワックスはどんなヘアスタイルを演出するのにもある程度適している万能選手で、スタイリングの自由度が高いのも特徴です。 種類も男性用整髪料の中では幅広くあり、プロだけでなく一般ユーザーにもよく使われています。
ワックスのメリットは一度セットすると出先などでも手軽にセットし直せる再現性の高さですが、ベタつきが持続し、ホコリなどが付着しやすいことがデメリットです。
多様なバリエーションからひとりひとりのニーズにマッチする市販の製品も豊富で、ハードタイプからナチュラルな動きを作るタイプまでさまざまな種類があります。
一方で、選択肢が多すぎてどれを選べばいいのか悩むことも。 自分に合った理想のワックスを見つけるには髪型と髪質、目指すヘアスタイルをイメージして選ぶ必要があります。

ワックスの番号表記を参考にする

ワックスはメンズのさまざまなヘアスタイルを演出しやすいスタイリング剤なので、各社から多種多様な製品が販売されています。
選ぶときの参考材料のひとつとして、製品についている番号を参考にするとよいでしょう。(番号が振られていない場合もあります)。
ガッチリとホールドさせたい場合や、髪質がしっかりしていてスタイリングに苦渋している場合には番号が高いものを、毛流れを整える程度のスタイリングやニュアンスを付けたい場合には番号が低いものを選ぶとよいでしょう。

ムース(フォーム)

ムースは泡状のスタイリング剤です。主成分は合成界面活性剤と合成樹脂で、これらは「水と油を混ぜる」「発泡させる」ために配合されています。 また、シリコンやアルコールといった成分も多くのムースに配合されています。
構成素材も比較的軽やかなムースは、スタイリングの仕上がりも軽く、適度なホールド力があります。 また、髪に自然なボリューム感や質感を与えることができます。
髪を柔らかく保ちながらスタイリングをキープするのに適しているので、ナチュラルな仕上がりが好みの方や、髪質のニュアンスや柔軟性を再現したい方にもおすすめのスタイリング剤です。
最近のムースは、ワックス同様に多様な種類があります。 泡状のムースは長い髪にもなじみやすく、自然な毛流れやさりげないボリューム感を作れます。また、パーマのウェーブ感を活かすのにも適しています。
水分量が多いスタイリング剤なので乾燥が気になる髪質や、乾燥する季節にも向いています。

ジェル

ジェルは水とゲル化剤、増粘剤などの成分から作られています。 一般的にジェルは髪に強いホールド力を与え、ヘアスタイルをしっかりと固定するのに向いています。
また、ヘアスタイルを長時間キープするだけでなく、髪にツヤ感を演出します。
ジェルの最大の魅力は「整髪力」と「ツヤ」。特に短髪をガッチリとキープしたい場合におすすめ。 髪になじませれば一日中スタイリングをキープすることができます。
一方で、長い髪にはジェルでのスタイリングはあまりおすすめしません。 髪が長いとジェルの塗りムラができやすく、さらに髪の重みでスタイリングが崩れやすいため不向きなことが多いです。
ジェルでヘアスタイリングをする際は、髪の毛は濡れている状態で使用します。 髪の乾燥とともにヘアスタイルが固定されます。水溶性のためベタつかず、洗い流しも簡単です。

メンズ向け整髪料の使い分け

メンズ向けの整髪料(スタイリング剤)にはさまざまな種類があることが分かりました。 ヘアセットの際は、セット前の髪型や目指すヘアスタイルに応じて使い分けることが重要です。
以下では髪型に合った整髪料の選び方や使い方について解説します。

髪型をがっちりキープする

ヘアスタイルを長時間キープしたい場合は、ジェルやハードタイプのワックスが最適です。 これらの整髪料は強いホールド力でヘアスタイルをしっかり固定します。
スポーツやアクティブなシーンではヘアスタイルが崩れてしまいがち。 安定感のあるヘアスタイルを保ちたい場合や、活動量が多い方には他の整髪料よりもジェルやハードタイプのワックスがおすすめです。

ナチュラルな毛流れや分け目を演出する

ヘアセットに柔軟性を求める場合は、ムースやクリーム状のスタイリング剤が適しています。 これらの整髪料は髪に適度なホールド力を与えながらも、柔らかな質感を演出します。
特に毛流れや分け目を自然に表現したい方におすすめです。 ナチュラルでリラックスした印象を与えることができます。

ツヤ感を出したい

ヘアスタイルにツヤ感を与えたい場合、ジェルやツヤタイプのクリーム状ワックスが効果的です。  テクスチャーが柔らかで髪にツヤを与え、スタイルをより鮮やかに演出します。
ツヤ感を出しつつまとまりをよくするヘアスタイリングはフォーマルな場面や特別なイベントにも適しています。 ツヤ感のある髪型で、上品で洗練された印象を与えることができるでしょう。

マットな質感を演出する

マットな質感に仕上げたい場合には、マット系のワックスなどのスタイリング剤が適しています。 マットな質感を演出するアイテムは、ホールド力も適度にあるものが多く、髪本来の自然な質感でナチュラルなスタイルを作り出します。
マットな質感はヘアスタイルによっても異なるため、選択するスタイリング剤も考慮して選ぶことが重要です。

濡れ感・束感を出す

濡れたような質感や束感を出したい場合は、ジェルやクリーム状のワックス系スタイリング剤を使用すると効果的です。
濡れ感や束感を演出する整髪料は、スタイリッシュでモダンな髪型を演出したい方におすすめです。 濡れ感のある髪型で、都会的でカッコいい印象を与えることができます。

【ヘアスタイル別】おすすめの整髪料

なりたいスタイルに合わせて整髪料を使い分け、理想の髪型を手に入れましょう。

ベリーショート~ショートヘア

ショートヘアの方には、ワックスタイプのスタイリング剤がおすすめです。
髪の柔らかさや太さに合わせて、適切な強さのワックスを選ぶとよいでしょう。 また、スプレーと併用することでより動きを出したり、ホールド力を高めることができます。
前髪を上げて、束感や濡れ感を演出して固定したい場合にはジェルもおすすめ。
しっかりとしたスタイリングか、遊び心のある演出かによって使い分けるのもよいでしょう。

ミディアムヘア

ミディアムヘアでコテでスタイリングする場合は、スプレータイプや軽めのワックスを使用するのがおすすめ。
エマルジョンやオイルなどを使って、やんわりとまとまりを与えるスタイルもおすすめです。 ウェットスタイリングをする場合は、ムースが作りやすいです。

耳下より長めのロングヘア

ロングヘアの場合、清潔感を演出するのが印象アップのためには重要なポイント。 オイルでサラッとさせるのと同時に、適度にまとまりのよいヘアスタイルを演出するため、軽めのワックスも合わせて使って仕上げましょう。

パーマスタイル

パーマをかけていて、パーマ感を演出したい場合には断然ムースがおすすめです。 ムースを使用することで簡単にウェーブ感を演出でき、スタイリング時間も短縮できます。

まとめ

理想の髪型を実現するために、整髪料の特徴は知っておきたい情報のひとつです。 ワックス・ムース・ジェルそれぞれの特性を生かして上手に使い分けたいですね。
●ワックスは柔軟性とホールド力を兼ね備え、幅広い髪型に適用できます。
●ムースは軽やかなボリュームや柔軟性を与え、ナチュラルな質感を演出します。
●ジェルは強いホールド力とツヤ感を提供し、長時間スタイルをキープします。
整髪料を選ぶ際には自身の髪質やスタイル、目的に応じて適切な製品を選びましょう。 正しい知識を持つことで、さまざまなスタイリングを試してみて自分に最適なものを見つけられる楽しみにもつながるはずです。
使い勝手やその日の気分に応じて賢く使い分ければ、理想のヘアスタイルの演出や印象アップも思いのまま! この記事を参考に、ヘアスタイリングをワンランクアップさせてみてください。