抜け毛や薄毛の気にしすぎはNG!髪がないことへのストレス・メンタルケア

〈 約 4分59秒 で読めます 〉

前にも増して髪の毛が抜けるようになれば、誰だって気にするようになるものです。しかし、極度に心配してストレスを抱えては、ますます頭皮に悪い影響を及ぼしてしまうことがあります。

そこで今回は、過度な不安で薄毛・抜け毛を助長しないためのメンタルケアの方法をご紹介します。男性・女性問わず、薄毛の改善に向けて、前向きな気持ちを持ちましょう。

心配し過ぎが与える頭皮への負担

「病は気から」ということわざが示す通り、気のもちようで体調が悪い方向へ変化したり、心身への異常をきたしたりすることがあります。それは、頭皮の健康とも無関係とはいえません。

人間は、悩み事を抱えると心に大きなストレスを抱えます。ストレスが積もりに積もると、自律神経が狂いはじめ、交感神経(心配が多いときに優位に)と副交感神経(リラックスしているときに優位に)の働きのバランスが悪くなってしまうのです。

不安が増大し、交感神経ばかりが活発になると、血行不良やホルモンバランスの乱れ、睡眠障害などを引き起こします。これらの症状は頭皮の栄養不足を招き、髪の毛の成長を阻害。何もせずその状態を放置すれば、髪の毛はどんどんやせ細ってしまうでしょう。

日常生活に支障も

過度の心配は、心身面でさまざまな悪影響を及ぼします。以下の症状が考えられるでしょう。

・冷え症
・肩こり
・疲れやすくなる
・便秘・胃もたれ
・食欲不振など

これらの症状を抱えては日常生活にも支障をきたします。抜け毛が増えても、過剰に心配するのは控えましょう。

病気や薬の服用に伴う脱毛について

髪の毛のついた櫛と錠剤 抗がん剤による脱毛現象は有名ですが、それ以外の薬や治療法でも似たような症状を引き起こすケースが見られます。病気療養中の方は薬の服用による脱毛に注意してください。

高血圧、糖尿病の薬で脱毛を招くケースも

抗がん剤や放射線治療などはかなり特殊なケースですが、高血圧や糖尿病など身近なところで使用している薬にも、脱毛を起こす可能性が指摘されています。

高血圧患者に処方されるドキサゾシン、糖尿病患者に処方されるボグリボースなどは、副作用を説明する欄に「脱毛」が見られることがあります。

生活習慣病を患い、医師から薬を処方してもらっている方は、副作用に関する説明も十分受けるようにしてください。

治療中は心のケアも大切

上記で説明した生活習慣病は、薬を飲んですぐ治る病気ではありません。地道に治療を続けていく姿勢が大切ですが、渡された薬を飲んで脱毛に見舞われたら、二重にショックを受けてしまうかもしれません。

そのような場合は1人で悩まず、メンタルケアの専門機関に相談するようにしましょう。必要であれば、治療と並行して心のケアにも努めるようにしてください。

抜け毛や薄毛の不安を解消するには

医者と患者 少しでも自分の抱える症状と前向きな気持ちで向き合うために、以下の方法を取り入れてみることをおすすめします。

医師に相談する

まず、AGA専門医に相談しましょう。AGA専門医は、その人の症状に応じた治療のアドバイスを与えてくれます。薄毛になっても治る可能性があるケースもあります。それが分かれば不安が軽減し、気持ちも明るくなるでしょう。

脱毛症患者のコミュニティーに参加

SNS全盛の今の時代では、同じ悩みを抱える人たちと気軽に出会えるチャンスが広がっています。

さまざまな理由で脱毛症状を抱える人たちとふれあい、悩みを相談し分かち合えれば、苦しんでいるのは自分だけでないことが分かり、気持ちも楽になるでしょう。便利なサービスを利用して、同じ立場の人たちと積極的に交流しましょう。

ウィッグを活用

オシャレなアイテムとして活用されるウィッグですが、脱毛治療の医療現場でも導入されるくらい、心理面に与える影響は小さくありません。

大阪大学大学院で行われたAGA患者対象の調査によると、やる気や見た目の自信、プライドの回復など、ウィッグの装着により、さまざまな心理面で大きくプラスに作用したことが分かりました。ウィッグはネット通販や小売店などで手軽に購入できますので、興味がある方は活用を検討してみてはいかがでしょうか。

おわりに

抜け毛・薄毛に悩んでいるときのストレス、メンタルケアについてご紹介しました。
脱毛を前に意気消沈していても、健康や頭皮にとって何も良いことはありません。髪の毛が抜ける理由は人によってさまざまです。

しかし、症状によってはさまざまな製品や治療方法を選ぶこともできるので、1人で悩まず、できるだけ前向きに脱毛と向き合うようにしてください。