育毛サイクルを促進する?がごめ昆布フコイダンの効果に注目が集まるワケ

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発毛効果に期待の持てる成分はたくさんありますが、その中でも昨今、注目を集めているのが、組織再生力や免疫活性化作用などの強力な効果が確認されている「がごめ昆布フコイダン」です。

今回は、日本人の食生活とも縁の深い海藻類の成分を使用した育毛方法についてご紹介します。

がごめ昆布フコイダンについて

がごめ昆布は非常に珍しい昆布の一種で、フコイダンという食物繊維がもっとも多く含まれている昆布だと言われています。

がごめ昆布とは

がごめ昆布とは、昆布の1種で、主に函館東海岸に分布しています。籠の目のような模様をしていることから、「がごめ昆布」という名がつけられました。

がごめ昆布は粘性の強い昆布として知られますが、その秘密は豊富な食物繊維です。食物繊維だけでなく、ミネラルカリウム、鉄分なども豊富で、脂質・糖質の代謝に大きな役割を果たします。

フコイダンとは

フコイダンとは、昆布やもずくなどの海藻類に含まれる多糖類のことを指します。海藻類特有のヌルヌルとした手触りは、この多糖類成分があるためです。 フコイダンは、このヌルヌル成分の中に多く含まれ、特に昆布の中でもがごめ昆布の中に多く含有します。その含有率は真昆布の約2倍と言われるほど豊富です。

がごめ昆布フコイダンを成分に持つ育毛剤も

上記でご紹介したフコイダンは、さまざまな種類の昆布に含まれていますが、中でもがごめ昆布に含まれる「がごめ昆布フコイダン」は特に粘りが強く、人間の肌になじみやすい特性を持ちます。

また、髪の毛の成長力を高める効果が期待できるのです。そのため、がごめ昆布フコイダンの有効成分を持つ育毛剤の開発が日々進んでいます。

がごめ昆布フコイダンが注目される理由

がごめ昆布フコイダンには、毛乳頭細胞の増殖など、ほかの昆布にはないさまざまな効果が期待できるとされ、注目が集まっています。

高い保湿力

毛根拡大図 まず、着目したいことが、高い保湿作用です。
フコイダンの持つ強力な粘性は、海藻類特有のメカニズムからくる特性で、高い水分保持能力を持つヒアルロン酸と同様のイオン性の親水基を持つと言われています。

つまり、ヒアルロン酸と同レベルの高い保湿力を持つため、ツヤやハリの失われた髪の毛にとってプラスに作用することは間違いないでしょう。


組織の再生

がごめ昆布フコイダンには、傷付いた組織を修復・再生させる作用もあると言われています。 さまざまな組織や器官の再生をつかさどるのは、HGFと呼ばれる肝細胞増殖因子です。これは神経細胞や肝臓、腎臓、肺、血管、頭皮など、多くの組織・器官の再生を促進します。

がごめ昆布フコイダンには、HGFを生み出す力があると考えられ、毛根に浸透することで壊れかけた毛母細胞を再生する効果が期待できるとも言われています。

そのためがごめ昆布フコイダンには、髪が健康的に成長するための育毛サイクルを作ることに役立つものと考えられます。


免疫活性化の促進

がごめ昆布フコイダンは免疫力の向上にも一役買ってくれると言われています。がごめ昆布フコイダンに含まれる粘りの成分が免疫力強化を表すNK活性を高めるという実験結果もあり、インフルエンザウイルスの増殖を抑制させるなどの結果も報告されています。

海藻と付き合いの長い日本人

がごめ昆布は海藻類の一種ですが、私たち日本人は縄文時代から海藻類を食べてきたと言われています。

海藻を消化できるのは日本人だけ?

フランスにあるStation Biologique de Roscoff(ロスコフ海洋生物研究所)のMirjam Czjzek氏によると、海藻は、特定の酵素によって体内で分解されますが、海藻を消化するための酵素は日本人特有のものと考えられています。

発毛に期待!海藻類のパワー

昆布やワカメ、もずくなどの海藻類には、ここでご紹介したフコイダンのほか、ミネラルやビタミン、食物繊維など髪の毛に良いとされる栄養素がたくさん含まれています。育毛剤を使用すると同時に、普段の食生活から海藻類を意識して食べると頭皮の改善に1歩近づけるかもしれません。


おわりに

がごめ昆布フコイダンには、保湿や組織の修復、免疫力の強化など発毛・育毛にプラスとなるさまざまな効果が期待されている海藻です。この有効成分を取り入れた育毛剤も登場していますので、薄毛に悩む方はぜひ1度手にとって試してみてはいかがでしょうか。