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髪の毛の中にときどきみる「玉結びになっている」状態。
手ぐしが通らず引っかかってしまったり、朝のセットに時間がかかってしまったりと頻繁になると厄介です。
では、なぜ髪の毛は玉結びになってしまうのでしょうか。
日常からケアしてもなかなか改善できないケースも多いものです。
日常からケアしてもなかなか改善できないケースも多いものです。
この記事では、髪の毛が玉結びになってしまう原因から予防法、そのままにしておくと起こるリスクまで詳しく解説していきます。
髪の毛が玉結びになる原因とは?
髪の毛の中にみられる「玉結び」。
いつ、どのようにできるのでしょうか?
原因別にみていきましょう。
原因別にみていきましょう。
就寝中
就寝中は寝返りをうったり、動きまわったりと無意識の中で髪の毛に摩擦をあたえてしまいます。
その過程の中で、髪の毛が絡まり玉結びができてしまうとされています。
意識できない部分なので改善するのも難しいですが注意は必要です。
寝相や髪質などの個人差も大きいのですが、寝ている間に激しく動くほど絡まったり玉結びにつながりやすくなります。
ドライヤー
濡れた髪の毛を乾かすドライヤーにも注意が必要です。
濡れた状態の髪の毛はとてもデリケートで摩擦に弱く、絡まりやすいもの。
とくにドライヤー前のタオルドライを強めにしてしまうと絡まりの原因になってしまいます。
濡れた状態で絡まったり玉結びができているとそのまま乾いてしまうので注意しましょう。
髪質
人の髪質により玉結びになりやすい人もいます。
髪が柔らかかったり、うねりのある髪の毛、毛が細い人などは物理的な改善が難しく、対処法で防ぐしかありません。
髪が柔らかかったり、うねりのある髪の毛、毛が細い人などは物理的な改善が難しく、対処法で防ぐしかありません。
髪の毛のダメージ
髪の毛にダメージが蓄積されていて、潤いがなかったり乾燥がすすんでしまうと玉結びになりやすくなります。
髪の毛がうねりやすくなり玉結びにつながることも。
また、ダメージがすすんで髪の毛の表面を保護しているキューティクルがはがれかけていると、表面がざらつきやすく髪の毛1本1本が引っかかり絡みやすくなってしまい玉結びになってしまいます。
玉結びができたらどうする?
玉結びができた場合、どう対処すればよいのでしょうか。
その方法もご紹介していきます。
自分でできる対処法
自分でできる対処法は、まずはあら目のブラシで少しずつ優しくとかしてほどいていきます。
強めにガシガシとかすと、玉結びになっている髪の毛の束ごと抜けてしまうかも。
髪をとかすときは無理をしない範囲でとかしてください。
それでもダメな場合は自分でみえる範囲であれば、その部分だけうまくわけとり、ハサミでカットしてしまうのもやむを得ないでしょう。
ただしセルフケアだと失敗したときは取り返しがつかなくなってしまうので、目立つ部分はプロにお任せすることも視野に入れましょう。
自分で対処する場合は決して無理をしないのが鉄則です。
美容室でお願いするパターン
自力でほどけなかったり、表面や目立つ部分のためカットが難しい場合は、プロに任せてしまいましょう。
美容師は絡まる髪の毛の扱いにもなれているので、ほどいてくれる可能性も高いでしょう。
仮にほどけなくてもピンポイントで絡まった玉結びの部分をうまくカットしてくれるので、目立たせずに解決できます。
文具のハサミとはちがう髪の毛専用のハサミなので切り口もキレイで違和感も少ないので、違和感なく仕上げてくれます。
自分で対処できない場合は無理せず、美容室にお願いすることをオススメします。
玉結びにならないためのヘアケア
玉結びにならないためにはどうしたらよいのでしょうか。
対処が必要になる前に玉結びができるリスクを減らすためにも下記の予防方法を参考にしてみてください。
対処が必要になる前に玉結びができるリスクを減らすためにも下記の予防方法を参考にしてみてください。
ヘアケア
玉結びを防ぐためにも、ヘアケアは大切。できれば日頃から意識したいですね。
美容室でシステムトリートメントのような髪の毛の内部まで補修してくれるタイプのものを定期的にするのもオススメ。
セルフケアではできない方法で栄養をたっぷり補給してくれます。
髪の毛に対してのモチがよく効果を実感しやすいはず。
自宅でケアする場合は、週に2〜3回はヘアマスクや高保湿のトリートメントで補修してあげると効果が持続します。
美容室でのトリートメントと合わせてケアしてあげるとより効果的なので両方するのが理想的です。
洗髪後のドライヤーの前には必ずアウトバスタイプのトリートメントを使用してから乾かすようにしましょう。
アウトバストリートメントはドライヤーの熱から髪の毛を守ってくれて、乾かすときの摩擦も最小限に防いでくれます。
アウトバストリートメントにはオイルタイプとミルクタイプがあります。
髪の内部補修をメインでしたい場合はミルクタイプがオススメ。
一方で乾燥など外からのダメージをしっかりと保護したい場合はオイルタイプが適しています。
特徴を見極めてご自身に合わせたアウトバストリートメントをみつけてみてください。
ブラッシング
絡まりが気になったら心がけていただきたいのが、小まめなブラッシング。
朝起きて絡まりをとったり、日中も動いたり風などにさらされて絡んでしまう場合が多いので気になったタイミングでブラッシングできるようにクシを携帯しておくと安心です。
寝る前にもブラッシングすることによって髪の毛の方向がそろうので、寝癖がつきづらくなり髪の毛の負担も減らすことができます。
絡まっているときは目の粗いブラシを使用したり、絡まりをとかすのに適したブラシを使うのがオススメ。
ブラッシングは毛先からはじめて徐々に上にかけて絡まりをほどくようにとかしていくと負担もかかりにくくなります。
正しいドライヤー
ドライヤーの仕方1つでも絡まりやすくなる原因となってしまうので、正しいドライヤーの仕方を覚えておきましょう。
【ドライヤーの方法】
1.タオルドライで優しくしっかり余分な水分をふきとる
1.タオルドライで優しくしっかり余分な水分をふきとる
2.目の粗いクシで優しくとかす
3.中間から毛先にアウトバストリートメントをなじませる
4.ドライヤーを温風の強風で地肌付近を中心に乾かす
このときに頭から20〜30cm位離してドライヤーを軽くふりながらあててください。
このときに頭から20〜30cm位離してドライヤーを軽くふりながらあててください。
5.地肌付近が乾いてきたら中間あたりに移動
毛先にも少し風があたる位の所で乾かしていきます。
毛先にも少し風があたる位の所で乾かしていきます。
6.8割ほど乾いたら冷風の強風に切り替えて上から下へ風をあてて仕上げる
キューティクルの向きがそろい冷風をあてたことによって今の髪の毛の形がキープされやすく玉結びができにくくなります。
キューティクルの向きがそろい冷風をあてたことによって今の髪の毛の形がキープされやすく玉結びができにくくなります。
7.しっかりと乾いたら毛先に軽くトリートメントをつけて完了
お風呂あがりに放置は絶対NGです。
放置していると髪の乾燥はすすみます。できるだけ素早く乾かすようにしましょう。
お風呂上がりにそのままにしておくと、乾燥がすすむことでうねりが生じやすくなります。
そうなると絡まりや玉結びの原因になりかねません。
ナイトキャップ
寝ている間に動かないのはなかなか難しいので、動いたり寝返りをうっても摩擦がおきにくい環境にしてあげることも大切です。
そこでオススメなのが近年人気の「ナイトキャップ」。
寝るときにナイトキャップを被って寝ると枕や布団との髪の毛の摩擦を低減し、ダメージまで軽減させることができるでしょう。
生地もシルクのものも発売されているので、摩擦から髪の毛を守ってくれる画期的なアイテムなのです。
ナイトキャップに抵抗がある人は、枕カバーをシルクのものに変えるだけでもかなりの対策になります。
玉結びになっている状態を放置するとどうなる?
髪の毛の玉結び自体は放置しても害があるわけではありません。
生活していくうえで引っ掛かりが生じると、髪の毛が抜けてしまう可能性が高くなります。
そうならないためにも適切に対処したほうがよいでしょう。
そもそも、玉結びができてしまう髪の環境自体が問題かもしれません。
もともとの髪質のせいならば仕方のない部分もありますが、今まで大丈夫だったのに玉結びができるようになった人は要注意。何かしらの原因があるはずです。
ダメージが蓄積されてしまっていたり乾燥がひどかったりして、それを放置してしまうと頭皮環境まで悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
長い目でみると薄毛や抜け毛などさまざまなトラブルの種になりかねないのです。
たかがダメージや玉結びだからと軽視せずに、しっかりとヘアケアをしてあげましょう。
まとめ
意外と身近な悩みの元となる髪の毛の「玉結び」問題。
なかなか対策がとりづらく苦戦する人も多いのではないでしょうか。
なかなか対策がとりづらく苦戦する人も多いのではないでしょうか。
一気に改善するのは厳しいかもしれませんが、原因から対策、予防までを抑えることで対処法もみえてくるでしょう。継続して続けていければ効果は必ずついてきます。
今以上に悪化してしまう前にしっかりと予防して、できる限り絡まりを防いでキレイで健康的な髪の毛を目指しましょう。
監修者:繁和泉
看護師、予防医学士として17年。その中で毛髪再生外来の診療に携わる。薄毛にともなう患者さんのお悩みに寄り添いながら、医学的なアプローチも含め「長い目で見た」毛髪のための日常生活やケアについての指導を個別性に合わせて提供。
同時に、情報化社会の中でWEBコンテンツで「正しい情報をわかりやすく」発信することに精を出す。