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世界で最も裕福な人物と言われているイーロン・マスク氏ですが、いくつかの会社のCEOを務める彼が今度は香水事業へ参入しました。
自身の名前”Musk”にかけて香りに関する事業展開は必須だったと語るマスク氏。
イーロン・マスク氏のトンネル掘削業を行う会社「THE BORING COMPANY」から発売された香水について掘り下げてみます。
目次
「BURNT HAIR」の香り
今回、マスク氏初の試みで発売となった香水の名前は「BURNT HAIR」。
ボトル下部には「SINGED」=「毛先を焼いた」と印字されています。
日本語訳で「焼けた髪」「燃えた髪」という名前のこの香水。
何かの比喩表現にも見えますが、BURNT HAIRは実際に髪の焼けた匂いをしっかり再現した香水です。
公式サイトの説明文では「不快な欲望の権化」「労せず食卓のロウソクに近づいたときのよう」などと表現されており、間違いなく悪臭のようです。
マスク氏はTwitterにて「地球上で最高の匂い」 と紹介していましたが、最高に不快な匂いであることには間違いありません。
公式サイトには「人込みで目立とう!空港を歩いているときに気付かれよう」といキャッチコピーが書かれているものの、ネット上では「発火財の所持を疑われそうだよ」などの声が飛び交いました。
また香水の販売に合わせてマスク氏はTwitterアカウントの自己紹介文を「Perfume Salesman」に変更、多くのファンの笑いを誘いました。
100ドルで販売中
公式サイトは海外のもので100ドルで販売されていました。
日本を含む多くの国から購入可能で、日本円では約1万5000円。
また仮想通貨のド—ジコインでも購入できる ようになっていたことで、より多くの人が購入の意思を見せました。
発売から数時間で売り上げは絶好調
BURNT HAIRは発売から数時間で1万本を突破、その後マスク氏のTwitterで「2万!!」とツイートされたことで2万本が売れたことが推測できます。
1本あたり1万5000円とすると、2万本が売れた時点で3億円を売り上げたことになるので、販売は大成功と言えます。
さらに発売が公表された日本時間10月12日からわずか1週間の19日、ついにBURNT HAIRは完売。
販売ページは一時閉鎖されました。
Twitterを買収するための資金集め?
マスク氏は発売を宣伝するツイートの後に「Twitterを買収するために香水買ってね」とツイートしており、更に注目を集めることになります。
以前より騒動を起こしながらTwitter社の買収に向けて取り組んでいたマスク氏。
興味を持ち続けているユーザーも多いため、香水の売り上げをTwitterの買収に充てることを知り香水を購入した人もいるようです。
ちなみにTwitter社の買収については両者合意の後にマスク氏が買収の意思を一時撤収。
その後改めて法廷にて話をつけ、結局買収することになりました。
世界中で話題に
BURNT HAIRの発売は世界中で大きく取り上げられ、ネットニュースを中心に多くのメディアがこぞって話題に。
またSNSでも多くのユーザーがマスク氏のTwitterに注目しました。
Twitterの反応
TwitterではBURNT HAIRの発売から、マスク氏の売り上げ実況が投稿されていたこともあり、多くの反応が集まっています。
「買ったよ!」と購入完了画面のスクリーンショットを添えたリプライが多数連なる中、「いつ使うんだこれ」「面白さに全振りしている」というツッコミも多く見られました。
更には使いどころのなさそうなBURNT HAIRを2本以上購入する人も。
「Twitter買収頑張って」というメッセージもあり、多くのファンがマスク氏の事業に貢献しました。
大手メディアも注目
SNSだけに留まらず、BURNT HAIRの話題は大手メディアにも取り上げられています。
アメリカに本社を置くニュースサイトCNNや人気ファッション誌を扱うVOGUEなどもいち早くWeb記事を公開。
一連の販売状況とTwitter買収の話にも触れ、BURNT HAIRを「悪臭」と評して話題を盛り上げました。
マスク氏本人のコメント
BURNT HAIRの発売に関してはマスク氏のTwitterが頻繁に更新され、「性別を問わず使える商品」「世界に変化をもたらす存在になろう」などと投稿。
発売発表から完売まで、BURNT HAIRに関連するツイートを連投しました。
マスク氏の高揚に合わせて多くのフォロワーも一緒に話題を盛り上げ、マスク氏のBURNT HAIR発売ツイートには1万9000件ものリプライが付く事態に。
さらに関連の「Twitter買収のために買って」というツイートには4万5600件のリプライがつきました。
完売までの間には数件の投稿をしていたマスク氏ですが、その後香水に関する投稿はしておらず、あっさり別の話題に移行しています。
多忙なマスク氏、既に次の事を考えているようです。
マスク氏の過去の商品
マスク氏は今回のBURNT HAIR以前にも様々な珍商品を販売してきました。
いわゆる「ネタ枠」や「悪ノリ」の部類に入る商品たちですが、いずれも即完売しています。
いわゆる「ネタ枠」や「悪ノリ」の部類に入る商品たちですが、いずれも即完売しています。
テキーラ
マスク氏といえば、有名なのがテスラテキーラ。250ドルで販売されたテキーラです。
エイプリルフールにマスク氏が「テスラ社が倒産したのでやけ酒」と投稿した際に飲んだお酒という設定の商品。
一瞬で完売し即日大きな話題となりました。
火炎放射器
「クリームブリュレを作るのに最適」というキャッチコピーで販売された火炎放射器です。
500ドルにて販売された火炎放射器は、2万台を売り上げる結果を叩き出しました。
ショートパンツ
こちらは69.42ドルで販売されたセクシーなショートパンツ。
販売の経緯としては、マスク氏がCEOを務めるテスラ社の株を空売り=ショートする投資家に向けたあてつけなのでは?と推測されています。
サイバーホイッスル
そして4つ目はホイッスルです。50ドルで売られたホイッスルはテスラ社の6人乗りEVピックアップトラックを模して作られた1品。
ステンレス製で丈夫な上、比較的手を出しやすい価格ということも手伝って販売から数十分で完売してしまいました。
【まとめ】BURNT HAIRは話題性抜群の1品
世界有数の富裕層であるイーロン・マスク氏が今度は香水を販売。
以前より「Muskの名前である以上香水事業への参入はいずれする」と話していたこともあり、ファン待望の実現となりました。
発売された「BURNT HAIR」はその名の通り焼けた髪の匂いの香水です。公式も悪臭を認めて販売しました。
1本約1万5000円で販売された香水は約1週間で完売。2万本を完売した時点で売上は3億円を超えています。
マスク氏は過去にもテキーラや火炎放射器の販売を行い、たびたび話題となっていました。BURNT HAIRもまた、実用性より話題性に振り切った1品となりました。
再び変なものを発売する可能性が高いマスク氏に、今後も注目です。