キューティクルの意味は?髪を守るキューティクルの構造やケア方法

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髪の毛は、幾層もの保護膜によって守られていますが、もっとも外側でガードしてくれているものがキューティクルです。つまり、このキューティクルが何らかの原因で剥がれ落ちたりすると、髪の毛の防御力は一気に落ちると考えて良いでしょう。

今回は、キューティクルの意味とその構造、ケア方法についてご説明します。

髪の毛の構造

キューティクルの構造 髪の毛は、外側から順に「キューティクル」「メデュラ」「コルテックス」という3つの層によって形成されています。

キューティクル

髪の表面にある保護層で、うろこのような形状で何層にも重なり合っていることが特徴です。髪の毛の指通りが良くサラサラしている状態は、キューティクルの摩擦を防ぐ脂質成分が働いている状態です。

また、キューティクルで髪の毛がしっかり守られていれば、水分やタンパク質が内部でキープでき、育ちも良くなります。しかし、何らかの原因で剥がれ落ちたりすると必要な栄養素が失われ、髪の成長も止まってしまうでしょう。

コルテックス

コルテックスは、キューティクルの内側にある保護層で、髪の毛の85%~90%を構成している部分です。髪の毛の状態やくせ毛などの髪質は、コルテックスの質によって決まるともいわれます。

また、髪の毛を黒くするためにはメラニン色素が必要ですが、裏を返せばコルテックス中のメラニンが少ないと白髪が増えてしまうということです。

メデュラ

メデュラは髪の毛の最も中心にある層で、主成分はタンパク質と脂質です。メデュラが失われると髪が細くなり、抜けやすい状態になります。また、メデュラの空洞化が進むと髪の毛が色あせ、弱々しく感じられます。

キューティクルの構造

キューティクルは3層構造でできている

キューティクルはさらに、「エピキューティクル」「エキソキューティクル」「エンドキューティクル」の3層によって構成されています。もっとも頑丈にできているのがエピキューティクルで、アルカリ性に強いことが特徴です。

最も内側にあるエンドキューティクルは、反対にアルカリ性に溶けやすい性質を持っています。2つの層の中間に位置するエキソキューティクルは、両方を足して2で割ったような性質です。

キューティクルが失われるとどうなるか

キューティクルのウィークポイントは、摩擦に弱い点です。固いものでブラッシングしたり、シャンプーの際に強くこすったりすると簡単に剥がれ落ちてしまいます。

紫外線やドライヤー、カラーリングなどの刺激にも弱く、キューティクルが失われるとタンパク質や水分もなくなり、枝毛や切れ毛を引き起こし、さらには薄毛の原因にもなります。

キューティクルのケア方法

洗った髪を手櫛で梳いている女性 大切な髪の毛を守るためにも、以下のキューティクルケア方法を実践しましょう。

髪を素早く乾かす

キューティクルは熱や外部の刺激に弱いです。日常的に使うドライヤーでも、温風を当てすぎるだけで剥がれ落ちる危険性があります。ドライヤーを使うときは、同じ部分に長時間当てずに素早く全体を乾かすようにしましょう。

トリートメントで栄養補給

トリートメントで髪に栄養補給をすることも、キューティクルの大切なケア方法です。栄養素が不足すると、キューティクルも髪の毛を保護できません。不足している水分や油もトリートメントで補給できるため、毎日のシャンプーとともに必ず使うようにしましょう。

おわりに

髪の毛を保護する上で、キューティクルは重要な役割を果たします。 しかし、ドライヤーの使い方を間違ったり、ケアを怠ったりすると簡単に剥がれ落ちるほどキューティクルはもろいものです。キューティクルが失われれば髪の毛の守りが弱くなるばかりか、ツヤや張り、サラサラ感も失われます。

キューティクルケアをせずに髪を放置しておくと、枝毛や切れ毛、抜け毛を誘発してしまうため、毎日行き届いたケアを心掛けてください。