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男性のみなさん、髪の毛を切った女性に何か声をかけることはありますか?
筆者は声をかけるタイプです。というのも「ささいな髪型の変化にも気づいてほしいのが女心である」という固定観念を持ち続けているため、知人女性の髪型の変化に気づけたときには毎回一声かけるようにしています。特に気にいっている女の子が髪型を変えた場合は、「君に関心がある」という心の内をさりげなく披露するチャンスであるとも考えています。
といっても気の利いたことはなかなか言えません。髪をバッサリと切った女性に対しては、おそらくほかの多くの男性と同じように、「失恋でもした?(笑)」とジョーダンめかして言う程度です。芸がないかもしれませんが、その一声で少しでも場がなごめば私としては大成功です。
ただ、なかには本当に失恋した女性に当たることもあります。言い方やタイミングによっては、その女性の傷口にさらに塩を塗ることになってしまうので、(私をふくめた)声をかけるタイプの男性は注意してことに当たりましょう。
ところで、なぜ失恋すると髪をバッサリと切る女性がいるのでしょうか?あるいは、なぜ私たち男性にもそのような考え方が浸透しているのでしょうか?今回はその理由について解明していきます。
出家のなごり説
昔は今のような頻度で女性が髪の毛を切ることはありませんでした。そのため黒髪のロングヘアーが女性たちにとって一般的な髪型だったのです。 一方で、夫に先立たれ未亡人となった身分の高い女性は出家をするという慣例がありました。出家をするということは、断髪あるいは剃髪をして尼僧になるということです。髪の毛はバッサリと切り落とさなければなりません。というのも髪の毛は世俗の象徴と考えられていたため、仏門に入るには髪の毛を切って俗世間を断ち切る必要があったのです。 つまり、「大切な人を失う=髪の毛を切る」というかつての慣例のなごりが、失恋すると髪の毛を切るという考え方のもとになったといわれています。 そして現在まで噂として言われ続けてきたために、私たちのなかにも「失恋=髪の毛を切る」という発想が根付いてしまったと考えられます。失恋と髪の毛を切ることの現在
今のご時世、失恋したからバッサリと髪の毛を切るわけではありません。また、髪の毛をバッサリ切ったからといって決して失恋したわけではありません。だからこそ私のような男が、ジョーダンめかして「失恋でもした?(笑)」と言えるわけです。 では実際、今の女性たちは失恋と髪の毛を切ることの関係性についてどう思っているのでしょうか?私のまわりの女性たちから挙がった声をいくつかピックアップします。まったく関係がない
切りたいと思ったときに切るため、失恋をはじめ何かの節目だから髪の毛を切るという発想自体を持ってないという女性が一定数いました。だから私のような男に「失恋でもした?(笑)」といちいち言われるのは本当に余計なお世話と考えているようです。気分をリセットしたいから切る
失恋したことをうだうだ悔やんでも仕方がないので、気分を一新するために髪の毛を切るという女性が多くいました。つまり本当に失恋が原因で髪の毛を切るタイプの女性です。といってもポジティブになるためにリセットするので、失恋をいじられたからといって落ち込むことのない強い女性たちです。彼女たちは失恋にともない彼からもらったプレゼントや過去の写真も処分する傾向が強いようです。もう元カレは関係ないから切る
失恋して髪の毛を切ったという女性の中にはこのような意見もありました。彼女によれば、本当はショートヘアにしたいけれど、元カレはロングヘアが好きだったので、ずっと彼の好みに合わせていた。でも別れた以上もう関係ないので、髪の毛をバッサリ切ったそうです。
失恋を機に髪の毛を切る女性といっても、それぞれ動機は全然ちがうようですね。