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「健やかな髪の毛を生育し、いま生えている髪の毛も艶やかに見せたい」髪の毛に関するお悩みはいつの時代もつきません。
これから生える髪の毛に対しては、今日からアプローチするのが大切。
しかし、すでに生えている髪の毛は実は「死滅した細胞」で作られています。
「髪の毛にいい生活習慣を」と考えるなら、いまある髪の毛を美髪に見せるケアとこれから健やかな髪の生育を促すケアは別物ととらえ対処する必要があります。
今回はこれから生えてくる髪の毛を健やかに生育する方法をはじめ、すでに生えている髪の毛に対しこれ以上のダメージをかけないセルフケアまで、日常生活で手軽にできる方法をご紹介します。
目次
「髪の毛にいい」食事と栄養素
今後生えてくる髪の毛の健やかな成長を考えるのであれば、やはり食生活は意識したいところ。
髪の毛は毎日細胞分裂により作られています。
今後、髪の毛を健やかに生育させハリ・コシのある艶やかなフサフサヘアを目指すには食生活をしっかりと意識しましょう。
①タンパク質
髪の毛を構成している主成分「ケラチン」のもとになるのはタンパク質。 タンパク質を積極的に摂取し、髪の毛を生育させる栄養素は積極的に摂りましょう。
髪の毛を構成している主成分「ケラチン」のもとになるのはタンパク質。 タンパク質を積極的に摂取し、髪の毛を生育させる栄養素は積極的に摂りましょう。
豆腐や納豆などの植物性タンパクをはじめ、牛肉や鶏肉、たまごなどもタンパク源です。
②海藻類
海藻類は、髪の毛の発育を促進する甲状腺の働きを助けます。 わかめや昆布、ひじきなどの代表的な海藻類はヨードを多く含んでいるので髪の毛の成長を促します。
海藻類は、髪の毛の発育を促進する甲状腺の働きを助けます。 わかめや昆布、ひじきなどの代表的な海藻類はヨードを多く含んでいるので髪の毛の成長を促します。
③ビタミン類
髪の毛の成長に影響を及ぼすビタミンは「ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB」です。 ビタミンにより働きに違いはありますが、血行をよくして抜け毛を防いだり、細胞の新陳代謝に必要な栄養素。
髪の毛の成長に影響を及ぼすビタミンは「ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB」です。 ビタミンにより働きに違いはありますが、血行をよくして抜け毛を防いだり、細胞の新陳代謝に必要な栄養素。
また抗酸化作用を持っているものもあるので、各種細胞が元気に働くためのサポートもしてくれます。
なかにはホルモンの材料になるビタミンもあるので積極的に摂取しましょう。
ナッツ類や果物、豚肉などは複合的にビタミンを取れるのでおすすめ。果物や野菜もフレッシュな状態で食べれば色々なビタミンが摂取できます。
④ミネラル
ミネラル類は細胞分裂や新陳代謝、ホルモン産生に関わっています。とくに「亜鉛」は、細胞代謝に必要な栄養素なので積極的に摂取したいところです。 牡蠣やレバー、赤肉などに多く含まれています。
ミネラル類は細胞分裂や新陳代謝、ホルモン産生に関わっています。とくに「亜鉛」は、細胞代謝に必要な栄養素なので積極的に摂取したいところです。 牡蠣やレバー、赤肉などに多く含まれています。
⑤EPA
青魚などに多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)は、血中の中性脂肪を低減し血行の改善を促します。 体の末端である頭皮にまで必要な栄養素を届けるため、血流改善をする目的で積極的に摂取しましょう。
青魚などに多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)は、血中の中性脂肪を低減し血行の改善を促します。 体の末端である頭皮にまで必要な栄養素を届けるため、血流改善をする目的で積極的に摂取しましょう。
とはいえ、現代人は忙しく食事も手軽なもので済ませてしまいがち。
忙しい中で食事の調整が難しい場合は、サプリメントや野菜ジュース、プロテインを活用するのもひとつの方法。
日常生活で手軽にできる対策を取り入れましょう。
ストレスの影響を最小限に
ストレスが溜まると自律神経のバランスが乱れがちに。
ストレスは自律神経系の交感神経の緊張を高めます。交感神経が優位な状態は、血管が収縮します。
血管が収縮すると頭皮のような体の末端へ血流や栄養の運搬がされにくくなり、髪の毛の成長に影響を及ぼします。
またストレスにより交感神経の働きが高まると、緊張状態が維持されるので寝つきが悪くなります。
寝つきが悪くなると後述するホルモンの分泌に影響を及ぼすことがあるため、髪の毛が健やかに生育する環境は整いにくくなります。
ストレスのもとを完全に解消するのは難しいかもしれませんが、趣味を見つけ出したり、ゆっくりできる時間を設けリフレッシュできるように意識しましょう。
睡眠はなぜ大事?忙しくてもできる髪の毛にいい睡眠習慣
「髪の毛のために睡眠はなぜ大事か?」という疑問。
その答えはズバリ「ホルモンの分泌に影響を及ぼすから」。
とくに重要なのが、髪の毛の成長につながる「成長ホルモン」です。
AGAなどにお悩みの方であればとくに意識したいところ。
かつては午後10時に寝ると、成長ホルモンが最も分泌されると言われてきました。
しかし、最近では「入眠後の1-2時間が最も高く分泌され、3時間後以降に徐々に分泌が減ってくる」ことがわかっています。
忙しい現代人であれば、10時に寝て朝6時に起きるという生活は難しいはず。
ですがこの時間に寝るのが大切なのではなく、しっかりと深い睡眠を3時間以上とることが大切なのです。
ですので、どんなに忙しくてもしっかりとした深い眠りを得られる睡眠を3時間以上とることを意識しましょう。
スマホやパソコンも薄毛やダメージヘアに影響が!最新の「スマホ薄毛」
スマホやパソコンは、私たちの生活に深く浸透しています。
暇な時間ができればすぐにスマホをさわってしまうという人も多いでしょう。
しかしスマホやパソコンを長時間使用することによって、頭痛や肩こりといった症状を訴える方が多くなってきています。
実はこのスマホやパソコンの使いすぎによる姿勢が、髪の毛の生育に影響を及ぼすのではと考えられているのです。
スマホやパソコンの使いすぎによる頭痛や肩こりの要因として、 首や肩に負荷がかかり血流が悪くなり、痛みやコリの要因になっています。
首元に血行不良が起こっているなら、当然頭皮にも血流が不足していることは十分に考えられるでしょう。
髪の毛を成長させるための栄養を運搬している毛細血管にも血流が滞っている可能性も十分あります。
スマホやパソコンの使いすぎに自覚があるのならば、前かがみにならないような姿勢で使用するように意識するか、使用そのものをしないように試みることも大切です。
酒やタバコは髪に悪影響
お酒やタバコは髪の毛を健やかに育てる環境を積極的に破壊します。
その理由として喫煙によりニコチンが体内に入り込むと、血管が収縮し頭皮までの血流が悪くなります。
さらにニコチンを分解するのにビタミンやミネラルなどを大量に消費します。
結果として、髪の毛に対して運ばれる栄養素が少なくなります。
さらに飲酒後は、アルコールを分解するのに肝臓で代謝されます。
分解には、体内のアミノ酸を大量に消費します。
髪の毛の内部にあるケラチンはアミノ酸が主成分。
お酒を飲むとアルコールを分解するためにアミノ酸が減ってしまい、髪の毛が育つために必要な栄養素がなくなってしまうのです。
適度な運動も大切。サラリーマンでもできる髪の毛を意識した運動法
運動も髪の毛の健やかな生育を促すための要因の1つ。
運動不足は血流が促されにくくなり、髪の毛に必要な酸素や血流の運搬が悪くなります。
とくに重要なのは有酸素運動。
ジョギングやウォーキング程度でいいので、日常生活の中で適度に取り入れるように意識したいところです。
忙しい現代人では、新たに運動の時間を設けることも辛いはず。
例えば使う駅の1駅前で降りて歩いたり、エレベーターやエスカレーターを使わず階段に変えるだけでも構いません。
日常生活の中で意識的に運動する機会を取り入れて、積極的に体の末端部まで血流を促すように意識しましょう。
いまの髪の毛の美しさをキープ!毎日のシャンプー・ヘアケア
髪の毛の健やかな成長を促す土台となる頭皮。
毎日のシャンプーやヘアケアで健やかな頭皮へ導くケアを意識しましょう。
頭皮の汚れや髪の毛についた汚れが落ち切らずにいると、毛穴が詰まってしまい髪の毛が太く長く成長するのに影響を及ぼします。
さらにヘアケアはいま生えている髪の毛へのさらなるダメージを低減させるのに重要。
適切なヘアケアを行わないと髪の毛に対してダメージが蓄積し、髪の毛がスカスカ、パサパサになってしまうかもしれません。
切れ毛やダメージ毛が多くなれば抜け毛につながり、結果として薄毛になってしまう要因となります。
【正しいシャンプーの方法】
シャンプーをするときに意識したいのは、しっかりと汚れを落としてシャンプーのすすぎ残しがないように洗えているかどうかです。 頭皮の環境を意識したシャンプーの方法を紹介します。
シャンプーをするときに意識したいのは、しっかりと汚れを落としてシャンプーのすすぎ残しがないように洗えているかどうかです。 頭皮の環境を意識したシャンプーの方法を紹介します。
①洗髪前のブラッシングと1分以上の予洗い
髪の毛についた汚れを落とす工程として重要なのは「洗髪前のブラッシングと予洗い」。 実はブラッシングと予洗いで髪の毛についたおおよその汚れを落とすことができ、その後使用するシャンプーの浸透率にも違いが現れます。
髪の毛についた汚れを落とす工程として重要なのは「洗髪前のブラッシングと予洗い」。 実はブラッシングと予洗いで髪の毛についたおおよその汚れを落とすことができ、その後使用するシャンプーの浸透率にも違いが現れます。
お風呂に入る前は、髪の毛をしっかりとブラッシングしましょう。
そしてシャワーで前側と髪の後ろ側両方からしっかりとお湯を当てて1分以上予洗いをします。
②シャンプーは指の腹でマッサージ
しっかりと予洗いした後はシャンプーです。シャンプーは最初に髪の毛全体を使ってしっかりと泡立てます。 頭皮に直接つけるのではなく髪の毛を使って泡立てたシャンプーを浸透させるイメージでパックしましょう。
しっかりと予洗いした後はシャンプーです。シャンプーは最初に髪の毛全体を使ってしっかりと泡立てます。 頭皮に直接つけるのではなく髪の毛を使って泡立てたシャンプーを浸透させるイメージでパックしましょう。
その後、指の腹を使って軽くマッサージをします。軽いマッサージを施すことにより頭皮の血流を促すための副次的効果も狙います。
地肌をゴシゴシするのはNG。頭皮のダメージになるので指の腹でやさしく行うのがポイントです。
③すすぎは1分以上かけてしっかりと。顔の前側と頭の後ろ側からそれぞれ洗い流す
ここまでしっかりとシャンプーできても、すすぎで洗い残しがあれば台無しです。
ここまでしっかりとシャンプーできても、すすぎで洗い残しがあれば台無しです。
シャワーを使って髪の毛を洗い流す際には前額部と、後頭部側の二方向からしっかりと洗い流すようにしましょう。
それぞれ1分以上しっかりと洗い残しがないように意識してシャワーをあてましょう。
【ドライヤーのコツ】
見た目の髪の毛の美しさを追求するためにドライヤーの使い方もおさえましょう。髪の毛を自然乾燥させるなんて絶対NG。
見た目の髪の毛の美しさを追求するためにドライヤーの使い方もおさえましょう。髪の毛を自然乾燥させるなんて絶対NG。
自然乾燥では濡れている髪同士で摩擦を起こしてダメージを与え、キューティクルが剥がれてしまいパサつきがより促進します。
お風呂上がりはできるだけ素早くドライヤーをして、しっかりと乾燥させましょう。
①アフタートリートメントを使用する
髪の毛はウロコ状をしたキューティクルで覆われています。いまの髪の毛の美しさを意識したいなら、キューティクルの保護を意識しましょう。
髪の毛はウロコ状をしたキューティクルで覆われています。いまの髪の毛の美しさを意識したいなら、キューティクルの保護を意識しましょう。
アフタートリートメントを使用して髪に栄養成分を浸透させるだけではなく、ドライヤーの熱に負けないようにキューティクルの保護をしたうえでブローしましょう。
②ブローの角度はななめ45°を意識
アフタートリートメントを使用してキューティクルの流れを整えたとしても、ブローの角度が悪ければキューティクルが開いてしまい、変なボリューム感やパサつきにつながってしまいます。
アフタートリートメントを使用してキューティクルの流れを整えたとしても、ブローの角度が悪ければキューティクルが開いてしまい、変なボリューム感やパサつきにつながってしまいます。
ドライヤーを当てる角度はななめ45°を意識しましょう。
さらに髪の流れに沿って上から下へブラシをしながら乾かすと、キューティクルが乱れずにツヤツヤの髪をキープしやすくなります。
③乾かしすぎはNG
ドライヤーで乾かすのは大切なのですが、乾かしすぎると逆に髪の水分を奪ってしまい髪のパサつきに。 8割程度乾かした後は、ドライヤーの冷風機能を使用して冷たい風を当てましょう。
ドライヤーで乾かすのは大切なのですが、乾かしすぎると逆に髪の水分を奪ってしまい髪のパサつきに。 8割程度乾かした後は、ドライヤーの冷風機能を使用して冷たい風を当てましょう。
冷たい風を当てることにより開いていたキューティクルが閉じ、パサつき感を避けられます。
また、髪の毛を乾かすときは毛先から先に乾かしてしまうとオーバードライになってしまうので、頭皮や髪の根元から乾かすようにしましょう。
まとめ
忙しい現代人だからこそ髪の毛のためとわかっていても、できることとできないことがあるはず。
だからこそ基本に立ち戻り、髪の毛のために意識したい生活習慣を考えてみましょう。
体の末端部である頭髪のことを考えた生活を意識すれば、必然的にあなたの体も健康で健やかな状態に導かれるはず。
日常の中で手軽に取り入れられることから始めて、体と髪の健康を考えいつまでも若々しい髪の毛をキープしたいですね。
監修者:繁和泉
看護師、予防医学士として17年。その中で毛髪再生外来の診療に携わる。薄毛にともなう患者さんのお悩みに寄り添いながら、医学的なアプローチも含め「長い目で見た」毛髪のための日常生活やケアについての指導を個別性に合わせて提供。
同時に、情報化社会の中でWEBコンテンツで「正しい情報をわかりやすく」発信することに精を出す。