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髪を元気にし、薄毛・抜け毛に良いとされる湯シャン。シャンプーを使うよりも髪や頭皮に刺激が少ないと話題ですが、本当にお湯だけの洗髪でしっかりと汚れを落とすことができるのでしょうか。
そこで今回は、お湯で洗髪する湯シャンの効果や、湯シャンをする際の注意点、洗髪方法についてご紹介します。
そこで今回は、お湯で洗髪する湯シャンの効果や、湯シャンをする際の注意点、洗髪方法についてご紹介します。
お湯で洗髪する「湯シャン」の効果
湯シャンとは、シャンプーやリンス、トリートメントなどを使用せず、お湯のみで髪や頭皮の皮脂汚れを落とす洗い方です。洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗いすぎると、必要以上に皮脂を落としてしまいます。そうなると頭皮は皮脂を出そうと過剰に分泌してしまい、結果として皮脂バランスが崩れ、抜け毛などの頭皮トラブルを引き起こす恐れが生じます。
湯シャンは、シャンプーでは落としすぎてしまう皮脂をある程度残し、頭皮の皮脂バランスを正常にする効果があると言われています。また頭皮の汚れを取りすぎないので、外的刺激から頭皮を守る作用もあるとも言われており、適度な湯シャンは抜け毛や薄毛に悩む方からも注目されています。
湯シャンする際の注意点
お湯は40度以下で行う
お湯は温度が高いほど洗浄効果が強くなりますが、頭皮に最低限必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。そのため、湯シャンはぬるま湯で行うようにし、38度~40度くらいの温度を意識しましょう。整髪料を使用する方はシャンプーで落とす
ワックスなどの整髪料はお湯では落としきれません。そのため湯シャンで洗髪をすると整髪料が落としきれず、髪や頭皮にダメージを与えてしまうことがあります。整髪料を使用している場合は、シャンプーでしっかり落としましょう。脂性肌の方は注意
湯シャンを行うにあたって、脂性肌の方は注意が必要です。湯シャンはお湯のみで洗うため、もともと脂性肌の方は余分な皮脂が残ってしまう可能性があります。過剰な皮脂の分泌は「脂漏(しろう)性皮膚炎」を引き起こしてしまう恐れがあるため、このような場合は湯シャンではなく自身の肌に合ったシャンプーを使用して洗髪を行いましょう。湯シャンの正しい洗髪方法
以下では湯シャンの洗髪方法をご紹介します。洗髪前にブラッシングを行う
洗髪前にヘアブラシで髪をブラッシングし、ホコリなどの汚れを落とします。髪の汚れを予めブラシで落とすことで、髪や頭皮についている汚れをスムーズに洗い流すことができます。ぬるま湯で髪全体を洗い流す
ぬるま湯で髪全体を洗い流します。水温は38~40度ほどに設定し、水圧を弱めにして髪の毛と地肌を約3~5分洗い流しましょう。指の腹でマッサージをする
お湯で髪全体を洗髪する際には、指の腹でやさしく洗うようにします。指の腹でやさしく円を描くようにマッサージすると良いでしょう。この際、ごしごし洗ってしまうと頭皮にダメージを与えてしまうので、地肌はやさしく洗いましょう。髪のキシつきが気になるときにはクエン酸を
湯シャン後は、リンス、トリートメントなどは使用しません。髪を洗ったあとの指通りが気になる場合には、500mlの水に、クエン酸を小さじ2~3杯程をよく混ぜたものを髪全体になじませます。クエン酸は、髪をぬらすことで開いてしまったキューティクルを引き締め、乾燥しがちな頭皮を守る作用があると言われています。バスタオルで押し拭きする
湯シャン後はバスタオルに髪をはさむようにして、やさしく押し拭きします。力を入れて拭いてしまうと、抜け毛などが起こりやすいため注意してください。また、ドライヤーをする際は高温を避け、冷風などで行いましょう。おわりに
湯シャンは頭皮バランスを整える作用が期待でき、抜け毛や薄毛に悩む方からも人気を集めています。湯シャンには、温度は熱すぎない38~40度で水圧を弱めに設定するなどのポイントがあります。しかし、もともと皮脂の分泌が多い方は湯シャンだけでは十分に洗浄できない恐れがあるため、まずは頭皮環境をしっかりチェックし、通常のシャンプーとの間に湯シャンを試してみてはいかがでしょうか。