〈 約 4分21秒 で読めます 〉
一般的に女性は男性に比べると薄毛になることは少ないと言われます。しかし若い女性にも、抜け毛や薄毛のリスクがあることをご存知でしょうか。
女性に多い抜け毛の原因の1つが、牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)です。牽引性脱毛症は誰でも起こる可能性があり、特に髪をきつめに結ぶアレンジを日常的に行う女性がなりやすいと言われています。
今回は、そんな牽引性脱毛症についてご紹介します。
女性に多い抜け毛の原因の1つが、牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)です。牽引性脱毛症は誰でも起こる可能性があり、特に髪をきつめに結ぶアレンジを日常的に行う女性がなりやすいと言われています。
今回は、そんな牽引性脱毛症についてご紹介します。
牽引性脱毛症とは
牽引性脱毛症とは、文字通り、髪が引っ張られることで起こる脱毛症です。髪の分け目や結び目に当たる箇所の髪の毛が抜け、頭皮が目立ってしまう牽引性脱毛症は、長い時間同じ方向に髪が引っ張られ続けることで起こるとされています。またいつも同じ分け目にしている場合も、晒された頭皮が紫外線などのダメージを受け、牽引性脱毛症を引き起こす可能性があります。家事や仕事のときだけ軽く結ぶ場合や、頭皮を引っ張らずにふんわりとアップにするなど、ときどき行うヘアアレンジに関しては頭皮への負担が継続しにくいため、牽引性脱毛症となることは少ないと考えられます。
牽引性脱毛症を起こした場合、速やかに対策をとらなければ、生え際や結び目などからさらに薄毛が広がり、全体的に薄毛となってしまうことも考えられます。
エクステやポニーテールで牽引性脱毛症になることも
髪や頭皮を継続的に引っ張ることで抜け毛を引き起こす牽引性脱毛症の原因の1つとして、エクステが挙げられます。エクステは自分の髪の毛にエクステ用の髪を編込みなどさまざまな装着方法で取り付け、自由に髪の長さやカラーなどを調節できるヘアアイテムです。しかし、編み込んでいる髪の毛に負担が掛かるだけでなく、地肌が常に引っ張られている状態になり、毛根や頭皮そのものにも大きな負担が掛かります。
また、きつめのポニーテールのように髪の毛を1つにまとめてきつく縛るような髪型を毎日続けることや、髪を引っ張って結う編み込みや三つ編みなども好ましくありません。このように、エクステやポニーテールは牽引性脱毛症の原因となる恐れがあるため、アレンジの際には注意が必要です。
牽引性脱毛症を防ぐために行うべきこと
牽引性脱毛症の心配はありつつも、ときにはヘアアレンジを楽しみたいこともあるでしょう。アレンジをする際は、以下の3点に気を付けておく必要があります。1つ目は、毎日同じヘアアレンジを行わないようにすることです。きっちりと前髪を上げてポニーテールにした翌日は、髪を下ろす・分け目を反対側につくるなど、ヘアアレンジにバリエーションを持たせることで頭皮への負担が一部へ集中することを避けられます。
2つ目は、頭皮や毛穴を清潔に保つことです。シャンプーの際には頭皮をマッサージするように丁寧に洗いましょう。分け目部分の頭皮はホコリなどの汚れが付きやすい状態となっています。丁寧にシャンプーすることで頭皮の汚れが落ちるだけでなく、マッサージによって頭皮の血行を促進させる効果が期待できます。
3つ目は、エクステを付ける際は、髪や頭皮を休める期間を設けることです。
ヘアアレンジの幅を広げるエクステですが、エクステを付けている間は自分の髪の毛と頭皮に負担を与え続けてしまいます。またエクステが付いた状態では、十分なシャンプーができずに頭皮や毛穴を清潔に保ちづらくなります。
そのためエクステを付けるときには、短期間の装着にとどめ、定期的に外して頭皮を休める期間を設けると良いでしょう。
おわりに
いつものヘアアレンジが、知らず知らずのうちに髪や頭皮を傷つけていることがあります。髪を結ぶことが多かったり普段あまり髪の分け目を変えたりしない方は特に、髪の生え際や分け目に起こる牽引性脱毛症に気を付けましょう。アレンジ方法を複数ローテーションしたり、髪の分け目を毎日変えたりすることで、牽引性脱毛症は防ぐことのできる症状なのです。