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薄毛の改善や予防をするためには、食事や睡眠などの生活習慣を変えることが重要だとしばしば言われます。しかし、具体的に何を変えたら良いのか分からない方も多いでしょう。
そこで今回は、薄毛を予防する髪に優しい生活習慣についてご紹介します。
そこで今回は、薄毛を予防する髪に優しい生活習慣についてご紹介します。
髪の強い味方・成長ホルモンの力を睡眠で引き出す
髪が育つために必要なホルモンの1つに、成長ホルモンがあります。成長ホルモンは脂質や炭水化物、そして髪のもとになるタンパク質の形成に深く関わるホルモンで、多く分泌されるのは睡眠中だと言われています。その中でも、最も分泌量の多い時間帯は22時~翌2時の間という説と、眠ってから3時間~4時間という説があります。しかし、仕事や生活スタイルによっては22時に就寝することができない方もいるでしょう。どちらの説も、大切なことは質の良い睡眠をまとまった時間取ることです。できるだけ毎日同じ時間に就寝・起床を行うことで体内リズムが整い、成長ホルモンの分泌が促進されます。
また睡眠中は、成長ホルモン以外にもさまざまなホルモンが分泌される時間帯です。睡眠時無呼吸症候群や不眠症など、眠りの質が良くない方は生活習慣病のリスクが高くなるとも言われています。睡眠をしっかり取ることは、髪にも体の健康にも重要と言えるでしょう。
髪が喜ぶ栄養素を取ろう
タンパク質
体は食事から構成されると言われる通り、バランスの良い食生活は髪にとっても重要です。まずは髪の素材となるタンパク質を積極的に取り入れましょう。良質なタンパク質を含んだ食材には、鶏肉、豚肉、牛肉、大豆などの豆類、乳製品、白米などが代表的です。
髪を健康にするために、良質なタンパク質を意識した食べ物・飲み物を選ぶよう心がけましょう。
亜鉛
ミネラルの中でも特に亜鉛は、 細胞分裂の際に必須のミネラルのため、意識的に摂取すると良いでしょう。髪を生み出す毛包は速いスピードで細胞分裂を繰り返しているため、亜鉛不足になると細胞分裂が遅れます。その結果、 髪の成長が遅くなる、髪質が悪化する、髪が細くなるなどのトラブルが起きることもあります。亜鉛を豊富に含んだ食材には、カキ、レバー、ほうれん草、牛肉などが挙げられます。
脂質
人体の健康的な働きを支え、髪や体に健康的なうるおいを保つためには脂質も必要です。特にオメガ3脂肪酸のEPA・DHA・ALAは人体で生み出すことができず、不足しやすい脂肪酸です。このような脂質は、サケ、タラ、イワシ、サバ、ゴマ油、アマニ油から摂取することができます。
ビタミン
ビタミンAは体の新陳代謝を助け、豚肉などに含まれるビタミンB群には新陳代謝や疲労回復に効果があります。ワカメやヒジキなどの海藻類もミネラルやビタミンが多く、積極的に取りたい食品です。ビタミンを豊富に含んだニンジンなどの緑黄色野菜、豚肉、牛肉、アーモンド、イチゴ、アセロラなどをバランス良く取り入れましょう。何か1つの食材を集中して取り入れるよりも、普段の生活の中で髪に良いと言われる食材をバランス良く取り入れていくことがポイントです。
一日の食事ですべての栄養を取ることが理想ですが、出張や仕事の会食などでなかなか難しいこともあります。そんな時は無理に一日でバランスを取るのではなく、数日の食事でバランスを取るようにすると良いでしょう。また、必要に応じてサプリメントを取り入れるのもおすすめです。
おわりに
忙しい現代社会において、薄毛は体からの不調のサインとも言えます。とは言え、生活習慣をすぐに変えることは難しいことも多いでしょう。早く休むようにする、豆類を食べる、いつもの食事に卵料理を一品加える、おやつにアーモンドを食べるなどバランスの良い食生活を始めとした生活習慣を見直すことが大切です。
無理なく、少しずつでも食事や睡眠を改善することが、薄毛の改善や予防につながるでしょう。