最新ヘアケア情報!酸熱トリートメントとは?

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最近注目されている新しいヘアケア・酸熱トリートメントを知っていますか?
聞いたことがあるけど具体的にはどんな効果があるのか、メリットやデメリット・どんな人におすすめなのか・施術後の注意点やセルフケアまで、酸熱トリートメントに関する情報をまとめて解説します。
ぜひヘアケアの参考にしてください。

酸熱トリートメントとは?

酸熱トリートメントは、一言でいえば髪質をコントロールする施術のことです。
具体的には、毛髪の結合を薬剤により一時的に強める施術です。 髪の主成分であるタンパク質の結合を薬剤で強め、更に熱を与えて髪の水分を脱水縮合させます。
一般的なトリートメントは毛髪の外側のキューティクルのダメージを補修するのに対し、酸熱トリートメントは内側のコルテックスのダメージを補修します。 コルテックスのダメージは見た目では判断が難しいうえ、改善も難しいといわれているダメージです。
薬剤の酸と、アイロンなどの熱で髪質をコントロール・改善し、毛髪内部のコルテックスのダメージ補修が期待できるのが酸熱トリートメントなのです。

酸熱トリートメントのメリット・デメリット

基本的な説明だけではとても良いものに思える耐熱トリートメントにも、メリットとデメリットがあります。
施術前にきちんと知っておきましょう。

酸熱トリートメントのメリット3つ

耐熱トリートメントを行うメリットは「髪質の根本的な改善」「ダメージ補修」「自然なストレートヘアになる」の3つです。
酸熱トリートメントによる髪質改善は、パーマなどを使った矯正ではなく髪の成分の結合を利用しているため髪質の根本へアプローチできます。
また、トリートメントという名前の通り、基本的に髪のケアであるため、既存のダメージを補修する役割も担っています。
一般的なトリートメントでは、ダメージ部分に栄養を与えて補修しますが、酸熱トリートメントでは毛髪内部のタンパク質を繋ぐサポートをしてくれるため、より自然な形で毛髪のダメージを補修できるのです。
3つ目の自然なストレートヘアですが、クセやダメージでの髪のばらつきはストレートパーマなどで抑えるのが一般的な施術です。
しかし、耐熱トリートメントはもともとのクセの出る力を抑え込み、素直にまとまる自然なストレートヘアにコントロールしてくれる働きがあります。 実際に1回目ではあまり効果を感じなかった方も、何度か繰り返し耐熱トリートメントをすることで「髪のクセが気にならなくなってきた」という人は多いようです。

酸熱トリートメントのデメリット3つ

一方で、酸熱トリートメントのデメリットは「匂い」「ヘアカラーの色落ちのリスク」「効果の不安定さ」の3つです。
まず匂いですが、酸熱トリートメント施術中や施術直後には独特な匂いがあります。 鼻につく薬剤特有の匂いなので気になる人も多いデメリットです。匂いに敏感な人は注意が必要です。
2つ目はヘアカラーの色落ちのリスクです。 酸性の薬剤はアルカリ性のカラー剤との相性が悪く、既存のカラーや同日に入れたカラーとも共存が難しいという特徴があります。
酸熱トリートメントをすると色落ちしてしまうリスクがあることを覚えておきましょう。
3つ目は効果の不安定さです。
耐熱トリートメントは、施術する美容師さんや、やり方によって効果に差が出てしまう施術です。 また、薬剤の配合によっては効果が出ないうえに逆にダメージを与えてしまうこともあります。
効果を実感するためには耐熱トリートメントに詳しく、得意な美容師さんを探して施術してもらうというのも大切なポイントとなります。

酸熱トリートメントの種類と効果

酸熱トリートメントは4種類の酸とそれぞれの効果と特徴があります。

グリオキシル酸・グリオキシル酸ハイブリット

グリオシキル酸は強酸性で、扱いが難しいという特徴があります。 髪内部の歪み、ガタつきを改善します。

レブリン酸

レブリン酸の特徴として、カラー剤やパーマ剤との併用が可能です。 キューティクル層にも作用し、施術後髪にツヤが出やすい酸です。

サリチル酸

殺菌性や抗炎症効果を持つ酸です。 皮膚刺激がやや強いですが、フケ対策にも用いられる酸です。

施術の流れと時間

酸熱トリートメントの施術は5つの手順に分けられます。
①シャンプー
②酸熱トリートメントの薬剤を塗布
③薬剤を洗い落す
④ドライ
⑤アイロンで熱を与える
髪の長さにもよりますが、シンプルな工程なので45分~90分が目安時間となります。

酸性のシャンプーでセルフケア

酸熱トリートメントは施術から約1か月半は効果が持続するといわれていますが、セルフケアを行うことでより髪の状態をきれいに保つことができます。
酸を使う酸熱トリートメントに合わせ、ご自宅でも酸性のシャンプーを使いましょう。
酸の種類や薬剤との相性があるため、施術に使った薬剤と相性の良いものを美容師さんに選んでもらえば間違いないでしょう。

酸熱トリートメントの施術後の注意

酸熱トリートメントは施術後の過ごし方には4つの注意点があります。

①施術後5時間程度は髪を濡らさない

酸熱トリートメントのデメリットである独特な匂いを抑えるためには、施術後に髪を濡らさないことがポイントです。 施術当日はできればシャンプーなども避け、ドライな髪の状態で過ごしましょう。

②ヘアアイロンは150度

ヘアアイロンを使用する場合、温度は150度に設定しましょう。 耐熱トリートメントを行った髪への熱によるダメージを回避することができます。

③塩素を避ける

特に夏場は海やプールに行く人も多いですが、酸熱トリートメントを利用している場合はなるべく避けてください。 海やプールに含まれる塩素によって、酸熱トリートメントの効果が減少してしまう恐れがあります。

④ヘアカラーは1~2週間経ってから

酸熱トリートメントの施術後にすぐカラーリングを行うと、髪に大きなダメージを与えてしまいます。 ヘアカラーを希望する場合は酸熱トリートメントの施術の際に相談しておきましょう。

酸熱トリートメントはこんな人におすすめ

酸熱トリートメントは、過去に縮毛矯正などで髪にダメージを抱えている・柔らかい髪質・エイジング毛の人におすすめです。
逆に、髪質が硬い・ダメージが少ない人は酸熱トリートメントの効果が得られにくいためあまりおすすめできません。

酸熱トリートメントの料金目安

酸熱トリートメントの施術は美容室によって異なりますが、1~2万円が相場です。
新規や初施術の割引キャンペーンを行っている美容室もあるため、初めて酸熱トリートメントに挑戦する場合はそういった特別料金を利用すると良いでしょう。

どのくらいの頻度で施術すればいい?

耐熱トリートメントは1~3か月に1度のペースで定期的に施術するのがおすすめです。
回数を重ねるごとに髪質改善が進むため、更に効果を発揮します。髪のゴワつきが落ち着き、横に広がっていた髪がまとまるようになり、自然な美しい髪になっていきます。

おわりに

酸熱トリートメントは匂いや注意点の多さといったデメリットもありますが、根本的な髪質改善や毛髪内部からのダメージ補修といったメリットが大きい施術です。
特に、カラーやパーマでダメージを蓄積させてしまっている人や、ダメージによるうねり・クセが気になる人にはおすすめです。
髪質改善とダメージ補修による自然な美しい髪を手に入れたい人は、ぜひ酸熱トリートメントを試してみてください。