ウイルス対策にも有効?鼻毛を伸ばした方がいい3つの理由

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伸びているとイメージダウンにつながるので切ってしまう鼻毛。
実は伸ばしておいた方がいい理由があるってご存知ですか?
人間の身体にとって必要だから生えています。
ウイルスの侵入を防いだり、他にも大事な働きをしているのです。
今回は邪魔者扱いされがちな鼻毛を伸ばした方がいい3つの理由と正しい鼻毛のケア方法をご紹介します。

鼻毛はどのくらい伸びるのか?

体質や置かれている環境によって差はありますが、平均すると1日で0.15mm、1ヶ月で4~5mm伸びるといわれています。
鼻の出入り口付近に生えている毛が4〜5mm伸びてしまうと外にはみ出して見えてしまうので1ヶ月に1回はお手入れが必要です。
通常よりも鼻毛が伸びやすくなってしまう状況があるので、チェックしておきましょう。
そもそも鼻毛は男性ホルモン「テストステロン」の影響により、女性よりも男性の方が伸びやすいのです。
また、老化の影響でも伸びやすくなります。
鼻毛も含め、全身の毛髪は伸びて、抜けて、また新しく生えるという「ヘアサイクル」を繰り返しています。
加齢とともにこのヘアサイクルの周期が長くなり、自然に抜け落ちるまでに時間がかかり、鼻毛が長くなってしまうのです。
さらに、交通量が多いなどの空気が汚れやすい場所に住んでいたり、掃除が行き届いておらずほこりが多い環境にいると、それらの汚れやほこりから身体を守るために鼻毛が活性化して伸びやすくなります。
タバコの煙は異物と判断されるので、喫煙者の方も鼻毛が伸びやすくなるようです。

鼻毛の役割

①ほこりやウイルスの侵入を防ぐ働き

鼻毛が存在している一番大きな理由は、ほこりやウイルスが鼻の穴から体内に侵入するのを防ぐためで、鼻から気管支に異物が入らないように守ってくれています。
鼻毛の密集度が低いとウイルスが鼻の中を通過してしまい、喘息や気管支炎を発症する可能性があるという調査結果もあるくらいです。
また、口呼吸よりも鼻呼吸が良いと言われているのもこの働きが理由の一つです。
口腔内には守ってくれる毛髪がないので、ウイルスがダイレクトに体内に侵入してしまいます。
世界的に流行している新型コロナウイルス対策としても鼻毛はあった方がいいのかもしれませんね。

②鼻の中の粘膜を守り、潤いをキープ

鼻の中は湿度・温度を一定に保つことで粘膜を守ります。
乾燥はウィルスなどの侵入・繁殖を許したり、炎症を起こしたり、老化を促進します。鼻の中で粘膜が乾いた状態が進行すると「ドライノーズ」が起こります。
鼻水は出ないのに鼻がムズムズして鼻をかんでしまい、摩擦で鼻の中に炎症が起こったり、鼻血が出てしまうこともあります。
鼻の中の乾燥で一番怖いのが、ウイルスに感染しやすくなるということです。
鼻の粘膜が潤っていると、鼻から侵入してきたウイルスを粘膜が吸着するので、体内への侵入を防いでくれます。
しかし、粘膜が乾燥しているとそのバリア機能が失われ、ウイルスが体内に侵入しやすくなってしまうのです。

③ニオイを嗅ぎ分ける働きにも関係

粘膜に細かく生える嗅毛は、嗅覚神経の先端となっています。
捉えたニオイ物質を電気信号に変え、脳の嗅覚中枢に伝える役割をしています。

正しい鼻毛ケアとは?

鼻毛のケアで鼻毛を抜いてしまうのは、ほこりやウイルスのフィルターや鼻の中を保湿するという役割を取り去ってしまうことになります。
また、毛を抜いて引っ張ることで毛穴に傷がつき、粘膜が傷ついて炎症を起こす可能性もあります。
鼻毛のケアは抜くのではなく「切る」が正解です。
各メーカーから「鼻毛カッター」が多数登場していますので、使いやすいものを選んで鼻の中を傷付けずにケアするのがおすすめです。

おわりに

実はいろんな角度から身体を守ってくれていた鼻毛。
身体を守ってくれる役割をしているとはいえ、鼻毛がはみ出しているのは恥ずかしいですし、身だしなみとしても気になりますよね。
鼻毛の働きを理解した上で、抜くのではなく最低でも1ヶ月に1回は「切る」というケアで身体を守りながら、身だしなみをきちんと整えてみてはいかがでしょうか。