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A.本当です。
ただ、正確には「嫌がられる」というよりも、「パーカーはできれば避けてほしい」とやんわりと思っている美容師さんが多いようです。
ただ、正確には「嫌がられる」というよりも、「パーカーはできれば避けてほしい」とやんわりと思っている美容師さんが多いようです。
まずみなさんに聞きたいことがあります
美容室に行くときって、どのような恰好で行っていますか?
おそらく大きく二派に分かれるのではないかと思います。
おそらく大きく二派に分かれるのではないかと思います。
気にしたこともない派
まず一派は、「そんなこと気にしたこともない」という方々。
髪を切ることが目的なので、家の近くの美容室にサッと行って、伸びた髪の毛を短くして帰って来ることが至上命題です。
髪を切ることが目的なので、家の近くの美容室にサッと行って、伸びた髪の毛を短くして帰って来ることが至上命題です。
そうなると「外に出て恥ずかしくない恰好」であれば別に何でもいいという心持ちでしょう。
目的を果たして無事に帰宅できればいいわけですから。
とはいえコンビニに行くよりは敷居が高いので、上下スウェットというわけにもいかず、上はパーカー、下はデニムというような方が少なくないのではないかと想像します。
とはいえコンビニに行くよりは敷居が高いので、上下スウェットというわけにもいかず、上はパーカー、下はデニムというような方が少なくないのではないかと想像します。
意図を持った格好でいく派
一方でもう一派、「テーマに沿った格好」で美容室に行くという、かなり戦略的な方々もいるはずです。ちなみに私はこちらの派閥です。
「普段の自分に見合うスタイリングをしてほしい」、「次の髪型はこういうファッションに似合うものを提案してほしい」、このような気持ちのもと、「ではこのような恰好で行こう!」と、自分の中ではかなり選び抜いた恰好をセレクトして美容室へと出向いています。
たとえばビジネスシーンで受けの良いヘアスタイルにしたい場合は、スーツとはいわないまでも、オフィスカジュアルで美容室へ行き、カジュアルシーンを重視したい場合には、あえてパーカーを着て、その恰好に最も見合うヘアスタイルの提案を求めるのです。
と、ここまでは私を含めた利用者サイドの視点でしたが、はたして美容師さんサイドとしては、「利用者にはこのような恰好で来てほしい」という類の要望はあるものなのでしょうか。
利用者サイドとしては、美容室に行くときの恰好などまったく気にしない人も、反対にかなり考え抜いて恰好を選んでいる人も、どちらにもパーカーを着てくる人がいました。
しかしながら美容師さんの多くが、「パーカーはできれば避けてほしい」という要望を実はお持ちのようなのです。
いつも笑顔で接してくれるので、美容師さんたちの本心にふれることはなかなかできませんが、本音ではそう思っているようなのです。
これまで私たちは、大きな過ちを犯していたのかもしれません。
なぜパーカーを避けてほしいのか、その理由をたどってみることにしましょう。
パーカーの構造の問題
美容師さんがパーカーを避けてほしい理由は、パーカーのファッション性ではなく、単純に構造の問題にあるようです。
いわゆるパーカーの最大の特徴は大きなフードにあるわけですが、後頭部にどんと居座っているボリューミーなフードが、つまるところ邪魔なのです。
美容室でカットやカラーをしてもらう際には、ケープを被って首の後ろで留めてもらうのが一般的ですが、パーカーのフードが邪魔をすることによって、最適な位置でケープを留めるのが難しくなります。
それは私たちの首の長さなどの見た目にも関わることがあるため、結果私たち自身が損をすることにもなり得ます。
たとえば今の若い男性たちのあいだで定着しているツーブロックスタイルのように後頭部を刈り上げるのであれば美容師さんもさほど気にならないようですが、問題は首から肩の長さで毛先をそろえるようなボブやウルフカットを頼まれたときのようです。
なぜならパーカーのフード部分がちょうど毛先の位置にくるため、髪の長さを見誤ったり髪が不ぞろいになってしまったりするかもしれないからです。
美容師さんにとっても、せっかく来てくれたお客様なのですから、美しくなってカッコよくなって大満足して帰ってほしいに決まっています。
だから美容師さんが全力投球をするうえで本音ではパーカーのフードが邪魔だけれども、お客さんに失礼があってはならないし、なんなら美容師としての腕の見せ所でもある、そう考えている美容師さんが多いようです。
このような理由から「パーカーはできれば避けてほしい」そうですよ。それでも美容室にパーカーを着ていくのであれば、ジップアップタイプの脱ぎ着できるものがいいでしょう。