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A.かつては実在したようです。
人毛醤油とは、字のとおり人毛、特に毛髪を原料として製造された醤油のこと。正確にはアミノ酸液(アミノ酸しょうゆ)に分類されます。
人毛醤油とは、字のとおり人毛、特に毛髪を原料として製造された醤油のこと。正確にはアミノ酸液(アミノ酸しょうゆ)に分類されます。
そもそも醤油は大豆を主原料としているため、たんぱく質もとい旨味成分であるアミノ酸が豊富に含まれる食品のひとつです。
「アミノ酸さえあれば大豆がなくとも醤油が作れるのでは…」
今となってはどこの誰が思いついたかは知るよしもありませんが、たんぱく質(人毛の80%以上はたんぱく質、アミノ酸で構成されています)を豊富に含み、かつ入手が容易な人毛に目をつけたのは驚くばかりです。
人の髪の毛から作った醤油…想像するだけでもゾッとするモノですがご安心ください。かつて日本でも実用化に向けた実験こそ行われたものの、諸々の理由により実用化までいたらなかったようです。
ちなみに、一般的な醤油の製法では約1年程度の長い熟成期間を必要としますが、この人毛醤油、アミノ酸液を製造する場合は熟成させる必要がないため短期間で製造することが可能です。
製法の詳細は省略しますが、人毛のアミノ酸を化学的に抽出、調整することでアミノ酸液が得られるようです。
そのため、大豆や小麦など醤油の原料となる作物等の確保が難しかった戦時中などは非管理下で製造・利用されていたとか…。
そのため、大豆や小麦など醤油の原料となる作物等の確保が難しかった戦時中などは非管理下で製造・利用されていたとか…。
生理的な問題、そして倫理的な問題、その他多くの問題を残しますが、これは「究極のエコ」と言えるのではないでしょうか。
もし実用化されても私は使いませんけどね。