薄毛に効果的な育毛剤はあるの?AGA治療薬との違いをご紹介

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薄毛が目立ってくると最初に気になるのが育毛剤です。

育毛剤は本当に薄毛に効果があるのか、AGA治療薬とは何が違うのかなどさまざまな疑問が出てくるでしょう。

今回は、AGAの症状が目立ってきたときに使いたくなる育毛剤についてご説明します。
AGAの根本原因から改めて見直し、育毛剤とAGA治療薬との違いも正確に理解しましょう。

AGAの原因は?

まずはAGAの原因を理解しておきましょう。

男性ホルモン

AGAの主な原因は男性ホルモンにあるとされています。もともとある男性ホルモン・テストステロンは筋肉のつきやすさ、体毛の成長など男性らしい身体をつくる際に活躍するホルモンです。 しかし、このテストステロンは5αリダクターゼという酵素と結合したとき、より活性化した男性ホルモン・ジヒドロテストステロン(DHT)に変わります。そしてさらにDHTは毛乳頭細胞の中にあるアンドロゲンレセプターに結び付くことで、髪の毛を自然死させる働きを持ちます。
つまり、このジヒドロテストステロンが多くなるとヘアサイクルが乱れ、髪の毛がうまく成長せずに抜け落ちるAGAにつながっていくのです。

ストレス

また、ストレスもAGAの原因として挙げられます。ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、血管の収縮が起こります。髪の毛は血管から流れてくる栄養素を吸収し成長しますが、血管が狭まると血行不良になり十分な栄養素を得ることができません。その結果、成長できずに抜け落ちてしまうのです。

AGA対策の基本

AGA対策にはさまざまなアプローチがあり、病院での専門的な治療を受ける前に自分でできるものもあります。
あくまでも初期症状や、事前のケアとして参考にしてください。

病院に行かずにできるAGA対策

育毛剤・発毛剤

育毛剤・発毛剤 健康的な毛髪を育てるには育毛剤が効果的だといわれています。育毛剤には頭皮の血行を促進する機能があるため、栄養素が髪の毛に届きやすくなり、その結果ハリやコシを持った力強い髪の毛が育つのです。
また、発毛剤は専門的なAGA治療でも使用されるもので、第一類医薬品に分類される薬です。つまり、医学的にその効果が証明されているということになります。発毛剤に含まれるミノキシジルという成分により、毛母細胞が活性化し発毛が促進されるという仕組みで、毛量アップにもつながります。

育毛シャンプー

育毛シャンプー 頭皮をきれいにしようとして洗浄力の高いシャンプーを使っていると、本来頭皮に必要な皮脂まで落としてしまっている可能性があります。シャンプーの刺激により頭皮にダメージが蓄積され、髪の毛が成長しにくい環境なっていることも十分あり得るでしょう。
育毛シャンプーは、健康的な髪が育つ頭皮環境を整えることを目的としているので、適度な洗浄力で必要ない皮脂だけを落としてくれます。育毛剤と違って育毛効果はありませんが、フケやかゆみの改善にも役立ちます。AGA対策をより強固なものにするためには、使っておきたいものの1つです。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージ 頭皮の血行促進はAGA対策において重要なキーワードです。血行が良くなれば自然と体内の栄養が頭皮まで巡りやすくなり、健康的な毛髪の成長につながります。
特に専門的なマッサージを受ける必要もなく、シャンプー時に意識してマッサージしてみる、寝る前にマッサージして気分を落ち着かせるなど気軽に取り入れられる対策です。リラックス効果もあるので、自律神経を整えたいときにもおすすめ。
直接的な影響を感じることは難しいですが、日々の積み重ねや薬などとの併用によって効果を感じることができるはずです。

生活習慣を見直す

髪の毛は、成長ホルモンが分泌される睡眠中に成長します。もちろん髪の毛だけではなく、体全体の疲れを取り回復させるという意味でも睡眠は非常に大事です。
22時~2時の間がゴールデンタイムと呼ばれていて、成長ホルモンが最も活発になるといわれています。生活のスタイルにもよりますが、この時間帯に睡眠をとれるという方は実践してみてください。
ただし、仕事や勉強などの関係で22時には就寝できないということももちろんあります。そのような場合でも、以下のことを意識して睡眠の質を高める工夫をしましょう。
  • 就寝前2時間は飲食しない
  • 就寝30分前には部屋を薄暗くする
  • 毎日同じ時間に起床する

運動習慣をつける

有酸素運動をすることで血管が健康になるため、継続して運動することで普段から血行が良くなるというメリットがあります。また、代謝も活発になるため頭皮の汚れなども落ちやすくなるでしょう。 激しい運動をする必要はなく、ジョギングやサイクリングなどを少しずつ始めるのがおすすめです。

タバコを控える

タバコを吸うと血管が収縮したりビタミンが消費されたりなど、体への悪影響があると報告されています。また、ハーバード大学の調査によると、喫煙男性は非喫煙男性よりもジヒドロテストステロンの量が多かったそうです。頭皮環境を整えるためには、タバコを控えることも効果的だといえるでしょう。

シャンプーを正しく選んで頭皮環境を整える

シャンプーを自分に合ったものにする、市販の洗浄力の強いものは選ばないなどの工夫も大事です。またシャンプー選びだけではなく、正しい方法でシャンプーすることも同じように重要だといえます。 シャンプー前にはブラッシングと予洗いをていねいに行う、シャンプー剤は手のひらで泡立ててから髪につける、すすぎは入念に行うなどを意識するだけで頭皮環境は改善に向かいます。

AGAに育毛剤は効くの?

育毛剤や育毛を目的とした薬には、AGAの改善が期待できるものもあります。その理由は、含まれている成分と機能にあります。

男性ホルモンの影響を抑制するもの

高い育毛効果が期待できるといわれている「キャピキシル」を例にとってみましょう。
キャピキシルには、イソフラボンの一種である「ビオニカンA」という成分が入っています。イソフラボンは女性ホルモンと似た機能を持ち、ジヒドロテストステロンを生成する元の5αリダクターゼを抑制するといわれています。つまり、男性ホルモンの影響を抑える効果が期待できるのです。
キャピキシルに限らず、一般的に育毛剤には男性ホルモンを抑制する成分が含まれています。上述のように、AGAの主な原因は男性ホルモンにあるため、抑制効果が見込める育毛剤はAGA対策になります。

皮脂の分泌を抑えるもの

皮脂の分泌を抑えるもの 育毛を目的とした治療薬「フィンペシア」には、皮脂の過剰分泌を抑制する効果が期待できます。毛根に皮脂がたまるとヘアサイクルが乱れてしまい、健康な髪の毛が育ちません。
頭皮環境を良くする成分が含まれていれば、AGA対策にもなるでしょう。

市販の育毛剤とAGA治療薬の違いは?

最後に、市販の育毛剤と皮膚科やクリニックで手に入るAGA治療薬の違いを確認しましょう。

有効成分の違い

AGA治療薬として有名なミノキシジルは、毛包に直接アプローチし毛母細胞を活性化させる成分です。その結果、頭皮環境が整い正常なヘアサイクルに戻ることが期待できます。
しかし、育毛剤にはDHTの生成を抑える成分が含まれる一方、毛母細胞を活性化させる成分は含まれていないことが一般的です。

副作用の違い

副作用の違い AGA治療薬としてよく使われるミノキシジルは医薬品であり、ごくまれにかゆみや炎症、湿疹などの副作用が認められています。一方で、育毛剤には副作用がほとんど見られません。初期脱毛やアレルギー反応が起こる可能性はゼロではありませんが、副作用の心配はほぼいらないといって良いでしょう。

おわりに

AGAの主な原因や、育毛剤が薄毛治療に効果的なのかなどについてご紹介しました。
育毛剤とAGA治療薬とは同じような効果を持つ成分も含まれる一方、医薬品として認められているAGA治療薬にしかない成分もあります。
本格的な治療をお考えの方については、市販薬ではなく医師の判断を仰ぎ適切な治療を受けることをお勧めします。
自分に合う育毛剤やAGA治療薬をお探しの方は、専門クリニックへの相談も検討してみてください。