AGAの診断は病院じゃなきゃできない?自分でチェックする方法はないの?

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「髪の毛が細くなっている」「頭皮が見えてきている気がする」「額が広くなったかも…」
など、薄毛はある日突然気になってくるものです。薄毛が気になっても、病院にいきなり行くのは気が引けるという方もいるかもしれません。AGAの診断は自分でも行うことはできるのでしょうか?
そこで今回は、AGAのセルフチェック方法や病院での診断・治療のメリット、また治療の流れなどをご紹介します。

AGAってなに?

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AGAとは「男性型脱毛症」を指す言葉です。特徴としては、額の生え際や頭頂部、またはそのどちらも同じ程度薄くなっていくことが挙げられます。カッパ薄毛やM字薄毛といわれるものがAGAの特徴的な薄毛状態です。
そもそもAGAは、5αリダクターゼという酵素がテストステロンという男性ホルモンを変化させ、悪性のジヒドロテストステロン(DHT)を生み出してしまうことが原因で起こります。DHTは毛根に悪影響を与えるとヘアサイクルが乱れ、新しい毛髪が生える前に脱毛が起こることで薄毛が進行するのです。
またAGAは一気に脱毛するというよりも、年月とともに徐々に進行していきます。「AGAかも」と思ったら、できる限り早めのケアを始めましょう。

AGAを自分で診断する方法は?

AGAは自分でもある程度診断することができます。男性型脱毛症のセルフチェック方法をご紹介します。

抜け毛の状態からチェックする

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AGAはヘアサイクルの乱れによって起こる脱毛症です。育ちきっていない毛髪が抜けることから、セルフチェックする際には抜け毛の状態を確認することが必要といえます。

抜け毛の毛根が細いorない

まずは抜け毛の毛根を確認してみましょう。毛根が細いまたはない場合は、しっかりと根付く前に髪が抜けてしまっている可能性があります。もちろんまれにそういった脱毛もあるため必ずしもAGAとは言い切れませんが、あまりにそういった毛が多い場合は気をつけたいものです。

毛先が細く尖っている

毛先が細く尖った髪の毛が多い場合、早期成長期に抜け落ちてしまった可能性があります。毛髪は本来、4~6年くらいかけて成長して太く硬くなっていきます。AGAによってヘアサイクルが乱れると数ヶ月程度で抜け落ちてしまうことも。
先端まで栄養が届かず、早期に抜けてしまった…そのような脱毛が多いのであれば注意が必要です。

毛根からヒゲや尻尾のようなものが生えている

毛根がヒゲや尻尾のように見えている場合、毛髪が育ちきっていない証拠です。本来であれば毛根は毛髪の土台として丸く太くどっしりとしていますが、成長途上で抜けてしまうと、まるで髪の先端部分のように細くなってしまいます。
このような抜け毛が増えている場合は、薄毛が進行している可能性があるでしょう。

生え際が後退しているかのチェック方法

生え際をチェックする際は、自分の指を使ってみましょう。人差し指、中指、薬指の三本を額にあて、眉毛と生え際に収まれば後退はそれほどしていないと考えられます。定期的に定規などを使って図るのも分かりやすくて良さそうです。
また、額の広さだけではなく、密度や髪の状態も定期的にチェックしてみましょう。スマホなどで1カ月おきに写真を撮ってみてください。過去と現在を比較して密度が薄い、あるいは髪が細い・丸みがない場合は薄毛が進行してきている可能性が低くありません。

病院で診断してもらう

セルフチェックで「怪しい」と思ったのであれば、専門医にしっかり確認してもらいましょう。AGAを病院で診断してもらうことについてご説明します。

専門クリニックの無料カウンセリングがおすすめ

AGAを病院で診断してもらう場合は、専門のクリニックがおすすめです。多くの薄毛患者を診てきているため的確な判断をしてくれますし、最適な治療法や改善策を提案してくれます。
また、専門クリニックは「無料カウンセリング」を実施しているところが大半です。受診料のみでAGA診断はもちろん、頭皮マッサージや自宅でできる改善法なども提示してくれるしょう。もちろん、そのままAGA治療をはじめようということであれば、定期的に通院してしっかりと薄毛を治療していく選択肢もあります。
いずれにしても、まずは専門医を受診することがおすすめです。

AGA外来でできること

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AGA外来では
  • 専門的な診察
  • 血液・遺伝子検査
  • より高度な治療(メソセラピーなど)
  • 専門医による具体的なアドバイス
  • AGA治療薬の処方
などを受けることができます。
プロペシアやミノキシジルといった基本的な治療薬の処方を受ければ、薄毛改善の期待が持てます。さらに医師だからこそ行える高度な治療でよりスピーディーにAGAの悩みを解決できるかもしれません。
また、通院していくことで治療の成果が分かりますし、より効果的な改善法や自宅でできる薄毛対策なども専門医の視点からアドバイスを受けることができます。

AGA治療とは?

AGA治療に関する情報を以下でまとめます。

AGA治療は投薬が基本

頭皮マッサージ
AGAは処方薬による治療が基本です。多くの場合プロペシアというDHTの生成を抑える薬によってヘアサイクルの乱れを整え、さらにミノキシジルによって発毛を目指していきます。
脱毛の抑制と発毛の2つの効果を持つお薬を併用することで、薄くなった頭皮を改善していくわけです。
近年では、プロペシアと同等以上の効果が期待されているザガーロという薬も登場しました。やや高めの薬ですが、臨床試験ではかなり希望の持てる結果が出ているので、興味のある方はぜひ医師に確認してみてください。
もちろん、服用するお薬は自分で選ぶことができます。自分にとってどのお薬でAGA治療をしていくのがベストなのかを医師と話し合っていきましょう。

AGAの治療費はどれくらい?

AGAの治療には保険が適用されません。そのため、風邪などの病気と比べるとやや割高になってしまいます。
具体的には1カ月あたり、
  • プロペシア:6,500円程度
  • ザガーロ:8,500円程度
  • ミノキシジル7,000円程度
例えば、プロペシアとミノキシジルの併用だと毎月1万3千円ほどかかる計算です(プロペシアについてはジェネリック品もあります)。
以下のように、高度な治療をする場合はさらに費用がかかります。
  • メソセラピー:2万円程度から
  • HARG療法:8万円程度から
  • 自毛植毛:50万円程度から
さまざまな治療法がありますが、全部やらなくてはいけないわけではありません。プロペシアのみでも脱毛を防ぐのに効果的ですし、ミノキシジルと併用すれば薄毛改善まではかなりスピーディーになる可能性があります。費用や薄毛の進行具合などを踏まえ、医師とじっくり相談していきましょう。

自宅でできる薄毛対策アドバイスをもらう

担当医から自宅でできる薄毛対策アドバイスをもらうこともできます。
例えば、髪に良い食事や睡眠のとり方、ストレスの解消法、シャンプーの仕方……など、育毛に向けたさまざまな情報をもらうことができるでしょう。せっかくAGA治療をするのであれば医師に悩みを打ち明け、これからどうしたら良いのかをアドバイスしてもらってください。

AGA以外の脱毛症

サプリメントを摂取する
AGA以外にも、注意すべき脱毛症はあります。代表的なものが「円形脱毛症」です。免疫機能の異常から起こる脱毛症で、自己免疫疾患との関係が指摘されます。ストレスやホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要因が絡んで発症するともいわれる脱毛症です。
その他にも、皮膚炎や感染症、行き過ぎたストレスによる抜毛行為など、DHT以外にも多くの薄毛ファクターが潜んでいます。薄毛対策では、それぞれの症状や原因に合わせ有効な手段を講じることが大切です。

おわりに

AGAを自分でチェックすることは可能です。しかし、病院で診断してもらうことで、より正確にどれくらい症状が進行しているのか、頭皮の状態はどうなのか、その他の薄毛要因はないかなどが分かり、適切な対策を打つことができます。
セルフチェックによってAGAかもしれないと気になった方は、まずは専門医の無料カウンセリングを試してみましょう。まずは自分の状態を確実に知ることが、AGA治療の第一歩となります。