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しっかり頭を洗っているのに、頭皮がにおうときはありませんか?頭皮がにおう原因には、頭皮の皮脂腺や、シャンプーの仕方が関係しているかもしれません。そこで今回は、頭皮がくさくなるメカニズムや、その対策についてご紹介します。
毎日シャンプーしてもくさいのはなぜ?
毎日シャンプーしても頭がにおう場合、次のような可能性が考えられます。頭皮の皮脂腺は、Tゾーンの約2倍
頭皮がにおう主な要因は、皮脂腺の数が多いことが挙げられます。頭皮にある皮脂腺の数は、Tゾーンの約2倍で、その皮脂が時間の経過とともに酸化することでにおいも発生します。 また、シャンプーで頭をよく洗っていても、頭皮の皮脂や汚れの洗い残しによって、においだけではなく雑菌の繁殖も引き起こす恐れがあります。頭皮環境を整えるにはシャンプーを見直す
頭皮のにおいを改善させるには、シャンプーの種類と洗髪方法を見直すことが大切です。においが気になるからといって、複数回シャンプーを繰り返すのはよくありません。過度なシャンプーは頭皮の乾燥を促し、皮脂の分泌量の増加やフケ・かゆみを誘発する可能性があります。頭皮のにおいをセルフチェックしよう
人間は他人のにおいには敏感ですが、自分自身のにおいに関しては鈍感なものです。自分の頭皮のにおいを確認したいときは、以下の3つの方法を試してください。ドライヤーを使ったセルフチェック
頭の後ろからドライヤーを当てると、髪のにおいがドライヤーの風で運ばれてきます。 ただし、この方法はお風呂上がりのあとではなく、起床時や昼間、仕事のあとなど髪が乾燥している状態で行いましょう。指で頭皮をこする方法
こちらも先ほどの方法と同様、髪が乾いている状態で行ってください。頭皮をこすった指からにおいが発生しているかをチェックします。枕のにおいを嗅ぐ
頭皮の臭気は、毎日使っている枕にも移ります。洗い立ての枕カバーだとにおいが分かりにくいため、2~3日使い続けた枕のにおいを確認すると良いでしょう。頭皮からくさいにおいが発生するメカニズム
頭皮から発するにおいの根源は、皮脂の過剰分泌が影響していると考えられます。頭皮がくさいのは皮脂が原因
頭皮にある皮脂腺が、皮脂を過剰に分泌すると脂特有のにおいがしたり、時間の経過とともに酸化したりします。酸化した皮脂をエサにする皮膚常在菌も集まり、ノネナールという臭気成分が作られるのです。頭皮のにおいには皮脂の成分も関係している
皮脂の成分は生活習慣や食生活が影響を与えており、このバランスが乱れると皮脂の成分にアンモニアや脂質などの老廃物が多く含まれるようになります。アンモニアや脂質を含む皮脂が過剰に分泌されれば、それらをエサにしている菌が増殖。臭気成分であるノネナールも生成されやすくなり、頭皮のにおいにつながるのです。皮脂を酸化させる活性酸素
活性酸素は、本来ウイルスや有害物質を体内から追い出してくれる物質です。しかし、生活習慣が乱れていたり、偏った食事を取っていたりすると皮脂の酸化を促進し、頭皮にいやなにおいを発生させてしまいます。頭皮のにおい対策!クレンジング
頭皮のにおい対策としておすすめなのが、クレンジングによる皮脂の洗浄です。
クレンジングをはじめる前には髪の毛を軽くブラッシングし、頭皮までしっかりお湯が届くようにしましょう。
次に、適量のオイルを頭皮に塗り、指の腹を使って頭頂部から下方向にマッサージを行います。数分間マッサージを行ったら、クレンジングオイルをお湯で洗い流してください。オイルをある程度流し終えたら、シャンプーで洗髪しトリートメントで髪を保湿しましょう。シャンプー液が頭皮に残らないよう、しっかり洗い流すことが大切です。