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わかめ、もずく、ひじきなどの海藻類は、ミネラル豊富な食品です。ミネラルは髪質をよくする効果があるため、わかめを食べることで強く丈夫な髪を保つことは可能です。その結果として、切れ毛による薄毛館が解消できるかもしれません。しかし、ミネラルに育毛効果はなく、薄毛は解消できません。薄毛の原因は遺伝、年齢、男性ホルモン、酵素で、これらは食品の栄養素でどうにかできるものではありません。ですから、わかめに限らず、日々の食事によって薄毛を改善するのは無理です。 しかし、昔から髪によいと言われる食品はいろいろあります。海藻類の他には、さば、あじ、いわしなどの青魚、ほうれん草、卵、大豆、乳製品などが挙げられます。これらは栄養が豊富な上、血液のながれをよくしたり、サラサラにしたりする効果があって、体の健康状態がよくなり、髪も健康になるでしょう。毎日少しずつ摂るようにしてください。 ただし、いくら髪によい食品でも、それしか食べない食生活はよくありません。いろいろな栄養素をまんべんなく摂れるように、バランスの整ったヘルシーな食事を心がけることが大切です。━「医療で治す薄毛の悩み」より引用
■コラム著者紹介
医学博士/ 柳生邦良 <やぎゅうくによし>
銀座HSクリニック総院長(現職)
東京大学医学部卒業。医学博士。
国際毛髪外科学会(ISHRS)理事、アジア毛髪外科医学会(AAHRS)理事、アメリカ毛髪外科(ABHRS)専門医、日本臨床毛髪学会理事。
植毛に関するすぐれた研究業績に対して、日本臨床毛髪学会から「第1回平山賞」を受賞。