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季節の変わり目や年齢を重ねたり、環境の変化に伴なって薄毛や抜け毛が増えることもありますよね。
しかし、薄毛や抜け毛対策として何かを取り入れるのにはハードルが高いと感じることもあるでしょう。
この記事では、お金や時間がなくてもすぐにできる、薄毛や抜け毛にアプローチできるツボを13選紹介します。
ツボの押し方や効果的な活用方法についてもまとめています。
抜け毛・脱毛を防ぎ、育毛を促すには?
抜け毛や脱毛が促進され、髪の生育によくない影響を与える要因にはいくつかあり、以下の要素が代表的です。まずは薄毛や抜け毛の要因を抑えましょう。
1.血流不足:
髪への栄養素の運搬が乏しくなり、髪に悪影響の老廃物の排泄が滞ります。血流が改善すると、髪の毛根に酸素や栄養素を供給し、髪の成長がスムーズになります。
2.ストレス:
長期間のストレスは、抜け毛や脱毛の原因に。ストレス過多の状態は交感神経が優位になり血流不足になるだけではなく、眠りが浅くなり髪の生育に必要なホルモン分泌が低下するなどのさまざまな悪影響を及ぼします。ストレス過多になる前に心身のリラックスを図りましょう。よい睡眠もストレス軽減につながります。
3.代謝の低下や自律神経系の機能が低下:
髪の生育に必要な血流に影響を与えたり、ホルモン分泌が妨げられたり、分泌不足に陥るなどの悪影響があります。健康な代謝機能とバランスの取れた自律神経系は、髪の成長に影響を与えます。栄養バランスのよい食事をはじめとして、規則的な生活習慣を心がけることも重要です。
抜け毛と脱毛を防ぎ、健康な髪を育てるためにはこれらの要素にアプローチできるツボを活用するとよいでしょう。
以下に育毛を促進し、抜け毛や脱毛を減少させるために効果的なツボについて解説します。
抜け毛・脱毛改善し、育毛効果が期待できるツボ13選
抜け毛や脱毛につながる要素を改善し、育毛の一助となる効果が期待できるツボが人体にはいくつかあります。
それぞれの場所と期待できる効果について解説します。
【頭と首、肩のツボ】
まずは直接的な働きかけが期待できる、頭部・首のツボをご紹介します。
・百会(ひゃくえ)
(位置)百会は、頭頂部のちょうど中央、頭頂から後頭部の境界線上にあります。
(位置)百会は、頭頂部のちょうど中央、頭頂から後頭部の境界線上にあります。
(効能)エネルギーの調整:
百会ツボは、体のエネルギー(気または気血と呼ばれる)の調整をする万能のツボです。
百会を刺激することで、全身の気の流れを整え体全体の調和視コンディションを整えるとされています。
血流の改善:
百会を刺激することで、頭部の血流が改善され、髪の健康や成長にもプラスの影響を与えます。
・後頂(ごちょう)
(位置)後頂ツボは、頭のてっぺんから少し後ろの斜めに少し下がった部分にあります。
(位置)後頂ツボは、頭のてっぺんから少し後ろの斜めに少し下がった部分にあります。
(効能)血流の改善:
頭後頂は頭部の緊張をほぐし、血行を改善が期待できます。血行を促すことで血行不良による頭痛の緩和にも効果が期待できます。
ストレス緩和:
後頂ツボの刺激は、リラクゼーションを促進し、ストレスを軽減の助けになると言われています。ストレスや緊張が体に影響を及ぼすのを緩和するのに役立つと考えられています。
自律神経の調整:
後頂ツボの刺激は、自律神経を調整する助けになると言われています。特に交感神経と副交感神経のバランスを整え、リラックス状態に導くことが期待されています。
・通天(つうてん)
(位置)通天は頭部に位置するツボで、髪の生え際から少し後ろにあります。通常、顔正面から見ると中央部からやや左右に寄った位置にあります。
(位置)通天は頭部に位置するツボで、髪の生え際から少し後ろにあります。通常、顔正面から見ると中央部からやや左右に寄った位置にあります。
(効能)頭皮の血流の改善:
頭部の血流を改善することで、髪をつくっている毛母細胞に栄養や水分が届きやすくなり頭皮と髪の健康にも良い影響を与えるとされています。
毛髪トラブル対策:
伝統的な中国医学では頭皮の健康を維持し、髪の成長を促進する代表的なツボのひとつです。リラクゼーションやストレスの軽減を促し、頭皮の不調の緩和が期待できます
・天柱(てんちゅう)
(位置)首の根本から頚椎(首の骨)の上端の少し下にある、大きなくぼみの中央に位置します。これは頭を前に傾けた時に特に目立つくぼみです。
(位置)首の根本から頚椎(首の骨)の上端の少し下にある、大きなくぼみの中央に位置します。これは頭を前に傾けた時に特に目立つくぼみです。
(効能)肩や首のコリ改善:
特に肩や首に緊張がある場合に効果的です。肩や首のコリの原因のひとつに血流不足が考えられます。
コリをほぐし筋肉の緊張を和らげ、ストレスを軽減しリラクゼーションを促せるでしょう
・風池(ふうち)
(位置)風池は首の後ろ、頭蓋骨の下端から始まるくぼみ、首の根もとあたりに位置します。天柱よりもやや下側外側にあるくぼみです。
(位置)風池は首の後ろ、頭蓋骨の下端から始まるくぼみ、首の根もとあたりに位置します。天柱よりもやや下側外側にあるくぼみです。
(効能)首のコリ改善:
頭痛、片頭痛、ストレス、首の痛み、肩こり、目の疲れ、不眠症など首のコリが原因となるさまざまな症状に対して効果的です。
頭部と首の筋肉をリラックスさせ、血行を促進しストレスを軽減が期待できます。
・完骨(かんこつ)
(位置)完骨は耳たぶの後ろ、耳介の下端からそのまま後ろに下がった少し出っ張っている骨の部分が目安です。そのすぐ下のくぼみを刺激します。
(位置)完骨は耳たぶの後ろ、耳介の下端からそのまま後ろに下がった少し出っ張っている骨の部分が目安です。そのすぐ下のくぼみを刺激します。
(効能)ストレスの緩和:
特に、ストレスによる身体的な不調や緊張をほぐすのに効果的。ストレスや緊張由来の頭痛、片頭痛、ストレス、首の痛み、肩こり、目の疲れ、不眠症などにも効果が期待できます。
自律神経系へアプローチ:
完骨は内臓への血流改善も期待ができ、自律神経系に働きかけます。リラックスとストレス軽減に役立ち、心身のバランスを整えます。緊張をほぐすのにも役立ちます。
・脳戸(のうこ)
(位置)頭頂から後頭部の中央に向かって、くぼみがある部分が脳戸です。後頭部の一番盛り上がっている骨の部分から頭頂部に向かって行く時にあるくぼみです。
(位置)頭頂から後頭部の中央に向かって、くぼみがある部分が脳戸です。後頭部の一番盛り上がっている骨の部分から頭頂部に向かって行く時にあるくぼみです。
(効能)代謝アップのサポート:
脳戸は血流やエネルギーが滞りやすい場所でもあります。脳戸への刺激によって脳への血流が促進され、脳の働きがスムーズになり全身の代謝への働きかけも期待できます。
頭部や脳の緊張をほぐし、ストレス軽減への働きかけもできるでしょう。
・瘂門(あもん)
(位置)瘂門は後頭部のちょうど中央部分の生え際か1cm程度上側にあるくぼみの部分です。左右の風池を結んだ線の少し下側にあります。
(位置)瘂門は後頭部のちょうど中央部分の生え際か1cm程度上側にあるくぼみの部分です。左右の風池を結んだ線の少し下側にあります。
(効能)ストレス緩和:
頭部や顔の筋肉の緊張をほぐし、ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらします。首の緊張をほぐし、不眠や気持ちの安定にも効果があるとされています。
・玉枕(ぎょくちん)
(位置)後頭部の一番盛り上がった部分の、それぞれ左右外側にあるのが玉枕です。
(位置)後頭部の一番盛り上がった部分の、それぞれ左右外側にあるのが玉枕です。
(効能)疲労回復:
玉枕を押すことで効果があると言われているのが眼精疲労。目の酷使により血行が滞り、疲れ目になっている時に押すツボとして有名です。
玉枕を押すと目周りの血行がよくなるので、頭の生え際の薄毛予防にもアプローチできると考えられます。実際に薄毛や脱毛に効果的と言われているツボの一つです。
【体のツボ】
仕事中や出先などで頭部へのツボ押しが難しい場合には、体のツボをさりげなく押して薄毛、脱毛対策を取るのもよいでしょう。
日常の中で押しやすい体のツボを紹介します。
・合谷(ごうこく)
(位置)合谷は親指と示指の付け根の腕の内側、手首から約2〜3センチ上にあります。手を握った際に親指の付け根から出ている腱が浮き出ている部分のちょうど上に位置します。
(位置)合谷は親指と示指の付け根の腕の内側、手首から約2〜3センチ上にあります。手を握った際に親指の付け根から出ている腱が浮き出ている部分のちょうど上に位置します。
(効能)ストレス緩和、血流アップ:
合谷の刺激は体と心の緊張をほぐし、ストレスを軽減しリラックス効果をもたらします。ストレス緩和により薄毛への要因を取り除けるようアプローチできます。
代謝アップ:
合谷は体の気が集まり、重要とされる経穴のひとつ。代謝をアップさせ、エネルギーの流れを改善します。
・中府(ちゅうふ)
(位置)中府は胸部の上外側にあるツボのことで、脇の付け根から指を縦に並べた1・2本分の体の中心側にあります。
(位置)中府は胸部の上外側にあるツボのことで、脇の付け根から指を縦に並べた1・2本分の体の中心側にあります。
(効能)血流改善:
中府は肩こりによく効くツボとして知られています。肩こりは筋肉の緊張や血流が滞ることにより起こることが多いです。
肩の部分の血流を改善すると頭部への血流も行き渡りやすくなり、薄毛や脱毛へのアプローチの一助になるでしょう。
・曲池(きょくち)
(位置)肘のシワの外側に位置するのが曲池。腕を曲げた時に外側にあるシワの延長線だと押さえておきましょう。
(位置)肘のシワの外側に位置するのが曲池。腕を曲げた時に外側にあるシワの延長線だと押さえておきましょう。
(効能)血流改善:
曲池は手から肩〜首にかけての血流を改善するツボの一つです。血流の滞りから起こる肩こりや首を和らげる時によく活用されます。
血行不良を改善することにより頭部の血流改善や顔のくすみに対してのアプローチも可能です。
・関元(かんげん)
(位置)へそ下に指を横に4本分並べた下の部分が関元です。下腹部の中央あたりに位置します。
(位置)へそ下に指を横に4本分並べた下の部分が関元です。下腹部の中央あたりに位置します。
(効能)新陳代謝の改善:
全身の気が集まる場所とも言われており、適切に刺激することで体の新陳代謝が促進され、全身のコンディションが整いやすくなります。
頭部のマッサージ×ツボ押しで効果を高める方法と注意点
ツボの位置がわかったら、できるだけ効果的な押し方もおさえておきましょう。
ここではツボの押し方でおさえておきたいポイントをまとめています。
(基本的なツボの押し方)
1.指の腹を広く使う
ツボを痛みなく刺激するためには、指の腹を使いましょう。 指先を使わずに、指の腹を使うことで広い面積をカバーしやすくなります。
1.指の腹を広く使う
ツボを痛みなく刺激するためには、指の腹を使いましょう。 指先を使わずに、指の腹を使うことで広い面積をカバーしやすくなります。
2.適度な圧力をかける
ツボを押す際には適度な圧力をかけましょう。 強すぎる力で押すと痛みを感じ、リラックス効果が薄れてしまうので、自分にとって気持ちよい程度の圧力を心がけましょう。
ツボを押す際には適度な圧力をかけましょう。 強すぎる力で押すと痛みを感じ、リラックス効果が薄れてしまうので、自分にとって気持ちよい程度の圧力を心がけましょう。
3.円を描くように刺激
ツボを刺激する際に、ゆっくりと円を描くようにマッサージします。この動きによって、血流が促されやすくなります。
ツボを刺激する際に、ゆっくりと円を描くようにマッサージします。この動きによって、血流が促されやすくなります。
4.呼吸を整える
ツボを刺激しながら、深呼吸を意識できれば尚良いです。 ゆっくりとした呼吸は副交感神経を優位にし、ツボ押しと組み合わせたさらなるリラックス効果が期待できます。
ツボを刺激しながら、深呼吸を意識できれば尚良いです。 ゆっくりとした呼吸は副交感神経を優位にし、ツボ押しと組み合わせたさらなるリラックス効果が期待できます。
5.髪への摩擦を避ける
ツボを押す時には髪へのダメージも配慮したいところです。頭部のツボ押しをする際にジャリジャリと音が立つようでは髪への負担がかかっていると考えられます。 地肌に指の腹をしっかりと沿わせ、髪の毛の負担にならないよう頭皮を押し動かすようなイメージで行いましょう。
ツボを押す時には髪へのダメージも配慮したいところです。頭部のツボ押しをする際にジャリジャリと音が立つようでは髪への負担がかかっていると考えられます。 地肌に指の腹をしっかりと沿わせ、髪の毛の負担にならないよう頭皮を押し動かすようなイメージで行いましょう。
(頭部のマッサージと組み合わせて)
ツボ押しとあわせて頭皮マッサージをするのも効果的。 血行を促進し、頭皮の硬さを改善し薄毛や脱毛にアプローチする方法の一つです。
ツボ押しとあわせて頭皮マッサージをするのも効果的。 血行を促進し、頭皮の硬さを改善し薄毛や脱毛にアプローチする方法の一つです。
ドライヘア(乾いた状態)でやるよりも毎日のシャンプー時の濡れている時に取り入れる方が頭皮への負担を軽減することができます。
以下で頭皮マッサージの基本的な方法をご紹介します。
1.シャンプー後に軽くタオルドライして水気を取ります。
2.指の腹を使い、頭皮を優しくマッサージします。
3.頭皮全体に指を滑らせ、特に髪の生え際や後頭部など、血流の悪い部分を重点的にマッサージします。
4.5〜10分ほど、じっくりとマッサージを行います。
2.指の腹を使い、頭皮を優しくマッサージします。
3.頭皮全体に指を滑らせ、特に髪の生え際や後頭部など、血流の悪い部分を重点的にマッサージします。
4.5〜10分ほど、じっくりとマッサージを行います。
毎日のお風呂タイムに取り入れて、ツボ押しとマッサージの習慣をつけ、血行改善を促しましょう。
まとめ
今回は薄毛や抜け毛に悩む時に活用した、したいツボ押しと頭部マッサージを組み合わせた効果的な対策方法を紹介しました。
薄毛や抜け毛の要因として、血流不足、ストレス、代謝の低下などが挙げられます。
これらの要因にアプローチするツボ押しを日常生活の中に取り入れてみましょう。
今回紹介したツボを刺激することで、髪の健康をサポートし、抜け毛や脱毛のリスク減少を目指しましょう。
ツボ押しはお金や時間がかからず、自宅で簡単に行えます。
できるところから習慣づけて上手に活用したいですね。
参考:TSUBONET