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寝ている間にかいた汗を流したり、朝に目を覚ますためにシャワーを浴びたりなど、さまざまな状況で行われる朝シャン。
睡眠時の汗を流して、頭皮をいつも清潔に保つため、一見薄毛や抜け毛に効果的なように思えますが、実は頭皮環境を悪化させる原因となる恐れがあるのです。
今回は、そんな朝シャン習慣についてご紹介します。
睡眠時の汗を流して、頭皮をいつも清潔に保つため、一見薄毛や抜け毛に効果的なように思えますが、実は頭皮環境を悪化させる原因となる恐れがあるのです。
今回は、そんな朝シャン習慣についてご紹介します。
シャンプーの目的と方法
皮脂を落として頭皮を清潔に保つ
髪の毛を洗う大きな目的は、頭皮を清潔に保つことです。1日の活動を通して、頭皮にはたくさんの皮脂が付着します。皮脂が毛穴に詰まった状態を放置すると、毛母細胞に栄養が回らなくなり、育毛の阻害要因となってしまいます。そのため、髪の毛と頭皮を健康な状態に保つためには、皮脂やフケ、ホコリなどをシャンプーで洗い落とすことが大切です。
また、シャンプーには頭皮をマッサージするという大切な役割もあります。シャンプーする際、押すようにもんで有効成分を頭皮に浸透させますが、頭皮をもみほぐすことによって血流が促進され、代謝機能もアップ、老廃物が排出しやすくなるのです。血液の流れがスムーズになることで、栄養不足を改善し、髪の毛の育ちも良くなるでしょう。
シャンプーの方法
シャンプーを行う前に、髪の毛を十分すすいで油分や大きな汚れを落とすことで、泡立ちが良くなります。シャンプー剤は頭皮に直接つけるのではなく、手に取って泡立たせてから洗うようにしましょう。十分に泡立ったら、後頭部から側頭部の髪の毛になじませたあと、頭皮を洗っていきます。この際、爪を立てることなく、指の腹をうまく使ってマッサージすることを心掛けてください。
洗ったあとは、きれいにすすぎ落とします。シャンプー剤が残ったままだと頭皮にさまざまなトラブルを引き起こす恐れがあるため、時間を掛けてしっかり落とすようにしてください。すすぐときもマッサージをすることをおすすめします。
朝シャンが抱える3つのリスク
1日に2度シャンプーする、または夜シャンプーせず朝に洗髪する。このような洗髪習慣を送ると、頭皮にはどのようなリスクがあるのでしょうか。雑菌が繁殖しやすくなる
毛穴には、皮脂や汗、汚れや整髪料の油などが詰まっています。これらを洗い落とさずに眠ってしまうと、細菌やダニを繁殖させる原因となる恐れがある他、炎症やかぶれ、肌荒れなどにつながり、抜け毛を誘発してしまうリスクも高まります。そのため、夜はきちんと洗髪して眠ることをおすすめします。頭皮や髪に負担が掛かる
夜と朝合わせて2回シャンプーしている場合は、洗いすぎにより皮脂を余計に取り除いているかもしれません。皮脂を取り除きすぎると、紫外線などの刺激から頭皮を守る機能が低下してしまう恐れがあります。そのため髪の毛や頭皮に負担が掛かってしまうのです。皮脂が過剰分泌する
シャンプーで皮脂を落とすと、頭皮が乾燥した状態になり皮脂の分泌が促される恐れがあります。皮脂の分泌が朝と夜に2回行われると、皮脂が過剰分泌され、ニキビや赤み、フケやかゆみなどの原因となる恐れがあります。上述の内容と矛盾しているようですが、つまり皮脂のコントロールがうまくいかず、極端に頭皮が乾燥した状態と、皮脂が過剰分泌された状態を繰り返してしまうのです。
朝シャンするなら湯シャン
朝シャンする習慣が身についていて、すぐにはやめられないという方もいるかと思います。そんな方には、湯シャンでの洗髪がおすすめです。湯シャンは、シャンプーやトリートメントを使わず、お湯のみで洗う洗髪方法です。お湯で髪の毛をすすぐだけで、髪の毛や皮脂の汚れを落としてくれて、頭皮のダメージを抑えることができます。
湯シャンに使うシャワーの温度は、36~38度ほどがおすすめ。このくらいの温度だと頭皮に刺激を与えることなく、汚れをしっかりと落としてくれます。夜のシャンプーで頭皮の皮脂をしっかり落としておけば、朝の湯シャンでは髪の毛を洗うだけでOK。
「夜シャン=頭皮を洗う」「朝シャン=髪の毛を洗う」というように、汚れを落とす部分を分けて考えることがポイントです。
おわりに
シャンプーは、適切な方法によって行われることで髪や頭皮に良い作用ももたらします。朝シャンを続けると知らず知らずのうちにダメージが頭皮に蓄積され、抜け毛や薄毛の原因にもなるため、どうしても朝シャンが必要なときはお湯を使って髪の毛だけ洗うようにしましょう。